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3月27日(火) 曇り、軽風 閑話休題 《 マクタン島沖を帆走するヨット 》
 日曜日にマクタン島の海岸で沖を眺めながら一日を過ごした。

 フィリピン独特の左右にアウトリガーを張り出した『バンカ・ボート』は休日とあって、乗客を満載にして対岸の島とマクタン島の間を忙しく行き来している。

 対岸の島は『オランゴ島』といって、平坦な島だが最近は岸辺に建つ家の白い姿が目立つようになった。
この島からバンカに乗ってマクタン島まで30分程度で行けるから、島に住んでセブ市内に通うことは可能で、この島の右端にはラムサール条約で認定されている『バード・サンクチュアリ』があり環境は悪くなく、私も住んでみようかなと思ったことがある。

 しかし『水』のない島で便利な生活を望む人間には向いていない。この極めてフィリピン的な生活を保つ島からマクタン島越しにセブのビル群のスカイラインが思いの外近くに望め、その落差は衝撃的な感じさえある。

 この日、沖合を帆走するヨットを三隻見かけ、その一隻を写真に撮った。あまり風のない日だったが風の道が沖合にあるのか、67ノットの退屈しない程度の速さで眼前を通り過ぎる。

 写真を拡大すると『Blue Planet』と船体後部に大書きしてあり、長さは50フィート以上の大型艇、セール番号は『FRA999』とあり、艇の出所はフランスのようだ。ヨットに乗っていた頃はたいていのヨット・デザインは写真を見て分かったが、既に20年近くヨットから離れて、この写真を見て誰それデザイン、建造はどこそことは今は分からなくなった。

 写真には取っていないがもう一隻、大きな『トリマラン』も見かけた。トリマランとは中央の船体から左右にフロート上の船体を持つ3胴艇で、左右が同じ船体をつないだ艇が『カタマラン』になる。フィリピンのような浅瀬のサンゴ礁が続く海域は喫水の浅いカタマランやトリマランが向いているし、通常のシングル艇よりどちらも居住性に優れる広さを持つ。

 スピードも速いがこのタイプの船の欠点は転覆した時、起き上がれないことである。ヨットの原理は自力での復元だからそれに反し、外洋を航行し世界一周を試みるセーラーに人気がない。

 写真の船は多分、マクタン島の経済特区内に作られた小さなマリーナに係留されていると思うが、ここには以前、日本の青函連絡船を横付けしてホテルとして営業していた時期があった。

 その頃はマリーナへは簡単に行けたが、ここで朽ち果てると思っていた連絡船がいつの間にか姿を消してから立ち入りがうるさくなり足が遠のいた。当時、係留してあるのはボートばかりでヨットは少なかったが、今はどうなっているのだろうか。
浮世離れしたマリーナのそばには、水際に向かって不法占拠の小屋が延々と連なり、見る度にフィリピンの貧富の落差を感じたものだった。



 

 
author:cebushima, category:閑話休題2012年3月, 15:35
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3月26日(月) 晴れ、軽風 閑話休題 《 セブの大衆的なビーチにて 》
 昨日曜日にマクタン島のビーチへ行った。セブに住んでいるとはいえ、こういったビーチに行くのは久しぶりで、海に近い所に住んでいると意外と行く機会や行こうと思わないものだ。

 今回は知人家族を誘い、食べ物や飲み物を持ち寄って一日を過ごした。写真がそのビーチで、ここは1120ペソ(約230円)の入場料を払って入るが日給300500ペソぐらいの収入で暮らす庶民層には安くない値段である。

 樹の下の日陰の気持ちよさそうな場所は早くから来たグループに既に占められていたが、波打ち際の天幕の張られた場所を確保。これもコテージと称して使用料金は1200ペソ、高いとは思うが四の五といっている場合でないのでそこに落ち着く。

 このビーチの隣にはセブで一番の設備と環境を誇るシャングリア・ホテルがあって、そちらの敷居の高さとは違ってここは外部に安く開放している。値段がべらぼうなあちらは人工砂浜、安価なこちらは天然の砂浜などとセブに古く住んでいなければ分からない、どうでも良いことなどを思う。

 写真を撮った時間は一番暑い2時過ぎだったが、浜側も海側もその昔の鎌倉の海岸を髣髴させるような混み具合で『イモ洗い』の言葉を思い出した。フィリピンに住みだした当初、女性は水着などなく着ていてもTシャツを着たまま海で遊ぶのが普通で、今は当たり前のように水着姿を見せているし、ビキニなども珍しくなく、水商売の人だけがビキニを着ると白い目で見ていた時代はついこの間だった。

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月が一番フィリピンの暑い時期で、雨はいつになく多いもののジリジリ気温が上がって行くのが分かり、この日もカラッとした青空にはならなかったが陽の照り返しは強く、浜辺の日陰に居るだけでもかなり陽に焼けてしまった。どのグループも持ち込み料理と飲み物で盛り上がっているが、当方も今朝の市場で仕入れた魚とイカを炭火で焼いて堪能。

 私は全く水に触れず椅子に座って海を眺めていたが、すぐそばにはマリーン・レジャーのジェット・ボートやバナナ・ボートを扱う店があって、ウェーブ・ランナーと称す日本の10数年前のヤマハ製中古のボートは1時間3000ペソ、バナナ・ボートは4500ペソとかなり高い。

 しかし、休日とあって結構繁盛し他のリゾートから飛び出てくるボートの轟音もあって蝿のようで文字通り五月蝿い。私のようなヨットに乗っていた人間はモーターボート人種は馬鹿にしたものだが、自分の金で遊んでいるから目くじらを立てることもないか。

 長い時間沖合を見ていると案外とヨットの姿を見かける。それも結構大きなトリマランだったり、程度の良いクルーザーだったりで眼に楽しく想像も広がる。ただし、ディンギーの姿は見ないからやはりセブにヨット・ハーバーはあってもヨット不作の海域になる。

 そういったヨットの姿を眺めていると、ずいぶん昔に作り出して放り出してしまったディンギーをまた作ってみようかなと思ったりする。


 
author:cebushima, category:閑話休題2012年3月, 16:49
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3月25日(日) 晴れ、微風 閑話休題 《 朝日新聞の見出しに見る福島原発報道―4月4日〜5日 》

 

201144日】

0029 投入したポリマーって? 水吸い膨らむ粉、おむつにも

0055 米GE会長「原発事故収束に協力」 東電首脳陣と会談

1014 大気中の放射線量、低下傾向続く 4日午前

1123 燃料の「崩壊熱」止まらず 原発、核分裂は制御

1201 職員室が役場、教室に住民 双葉町民、閉校舎で新生活

1226 放射線許容量 厚労省、食品の暫定基準維持を決定

1256 汚染水閉じ込めへフェンス検討 東電、流出止まらず

1347 食品への放射線基準維持 消費者サイドは一定の評価

1502 農産物の出荷制限、地域単位に細分化 県単位を見直しへ

1502 フラガール、復興の旗振る 45年ぶり全国巡業復活へ

1644 死者12175人、不明15489人 416

1656 農産物出荷規制、市町村単位に 3週間基準下回れば解除

1839 首相「やれることやる」支援約束 福島・双葉町長と会談

1927 震災の在留外国人死者、19人に

1936 原発めぐる細野氏の発言、与野党から根拠問う声

1943 GE会長、発電設備提供を表明 海江田経産相と会談

1948 東電、低濃度放射能汚染水の放出開始 福島第一原発

2003 放射線許容量、水道水も暫定基準維持 厚労省

2033 福島の学校で放射線測定へ 小中学校など1428

2157 大気中の放射線量、わずかに減少

2201 気象庁が放射性物質の拡散予測 国内では公表せず

2211 積算放射線量「浪江、数週間で退避基準超えも」 安全委

2216 死者12259人、不明者15315人 420

2240 首相、バローゾ欧州委員長と電話協議 議題は原発

2253 東電、汚染度低い水を海へ放出 数日かけ1.1万トン

2326 空き巣警戒、パトロール強化 原発周辺、福島県警

 

201145日】

0001 農産物の出荷停止、市町村単位に 県単位の設定見直し

0011 茨城沖コウナゴに放射性ヨウ素 野菜の基準の2

0300 「介護が」「仏様守る」原発20キロ圏内、とどまる人々

0704 火力発電所増設へ環境アセス免除方針 政府、東電に

0809 米原子力空母、近く撤収 地震から1カ月がめど

0811 参院食堂に「被災地支援カレー」 福島産野菜を使用

1001 各地の大気中の放射線量、低下傾向続く 5日午前

1018 原発の安全対策強化で一致 IAEAで福島事故の説明会

1042 「隣国に通報なし」韓国が放射能汚染水放出に反発

1112 枝野長官「大きな被害防ぐ相対的措置」 汚染水放出釈明

1118 東電が避難指示自治体に見舞金2千万円 浪江町は拒否

1122 原発被災者への仮払金支給、東電に指示 海江田経産相

1123 放射能汚染水放出 農水相「事前報告なく大変遺憾」

1125 学校や幼稚園で放射線量調査始まる 福島の1428施設

1138 死者12321人、不明15347人 510

1152 「大丈夫」地震直後に実家へ電話 原発で死亡の東電社員

1157 風評、焦る政権 ルール作り後手

1158 増え続ける汚染水 放出 苦渋の選択

1200 〈Q&A〉出荷停止 地域別になるけど

1201 〈Q&A〉放射線 どれだけ浴びると悪い影響?

1202 〈Q&A〉農産物「直ちに影響ない」根拠は?

1216 姿見えぬ原子力安全委 事故時の助言役、果たせず

1223 水産庁、検査強化 「魚の体内で濃縮せぬ」の見解再検討

1253 1号機なお200度以上 2号機水漏れ 原子炉冷却難航

1322 東電株、59年ぶりに最安値更新 東証値下がり

1328 松本環境相も見直し示唆 温室効果ガス25%削減目標

1337 効能ないのに「体内被曝に効く薬」 薬事法違反の疑い

1401 2号機の漏水が放射能汚染の主因か 基準の750万倍

1503 魚も出荷停止へ 茨城沖のコウナゴ、高濃度ヨウ素検出で

1655 魚介類の放射性ヨウ素、野菜類と同一の暫定基準値に

1733 北茨城沖のコウナゴから暫定規制値超えるセシウム

1734 死者12344人、不明15237人 516

1759 「被災地の食材を官邸や各省庁の食堂でも」 仙石副長官

1834 原子力政策大綱改定を中断 原子力委、第一原発事故受け

1836 大気中の放射線量、福島県など減少続く 5

2051 放射性物質の拡散予測を公表 気象庁HP

2126 首相「国が最後の最後まで対応」 原発周辺町村長と会談

2135 福島第一原発、増設計画を白紙撤回へ 東京電力

2221 年間の被曝限度量、引き上げを検討 原子力安全委

2309 魚介類にも基準設定 放射性物質、野菜と同レベルに

【写真はいわき市の原発避難者用仮設住宅でのお知らせ。こういう『来てください』ではなく一軒、一軒『回る』ことを行政側はしないと駄目】



author:cebushima, category:閑話休題2012年3月, 19:04
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