RSS | ATOM | SEARCH
へそ曲がりセブ島暮らし2018年 その(124) 2018年の私が選ぶ世界の三大ニュース

 前回の『2018年の日本三大ニュース』に引き続いて、今回は『2018年の世界の三大ニュース』を挙げるが、ニュースは次から次と出て来て消えるのは、日本のニュースと変わらない。

 例年のニュースを見ていて分かったが、世界のニュースはアメリカを中心に回っていて、それに北朝鮮とか中東が絡むニュースが多いのが例年の傾向である。

 特にアメリカに2017年にトランプ政権が誕生してから、アメリカ絡みのニュースは殊の外多く、これはトランプという世にも不思議な人物がアメリカ大統領という最高権力者になったためである。

 トランプという人間的に最低な輩が大統領選で勝つということ自体、アメリカ国民の頭がおかしくなった証明にもなるが、そもそもアメリカ人というのは言われるほど優れているとは思えず、全体を見るとかなり馬鹿が多い。

 そういった代表がトランプで、トランプは大統領になって何かをやろうというのではなく『元大統領』という肩書を欲しかっただけで、在任中のことなどどうでも良い人物でそれをビジネスに利用したいのであろう。

 政権発足以来、側近や陣営から少し頭の働く人間はボロボロと離脱し、まともな人間は政権内には見当たらず、残っているのは肩書の欲しい二流、三流の人物と毒にも薬もならない身内の登用。

 

 このためアメリカ中枢政治の先行きが案じられているが、トランプは我が道を行くで、この人物には恥ずかしさを感じる神経は皆無で、周りも制御出来ず、こういう人物が核のボタンを握っているからどうにもならない。

 そういった中、2018年11月6日にアメリカで中間選挙が行われ、上下院では両院共に多数派であった共和党が、下院で少数派になり上院では多数派を維持する議会の捻じれが起きた。

 また、同時に行われた州知事選でも民主党が躍進し、2020年のトランプ再選は難しくなったと見られているが、逆にトランプ再選は固いと見る向きもあり、あと6年も大統領をするのかと思うとうんざりする。

 アメリカは民主主義で選挙も公平にやっているだろうと思われるが、これが中味を知るとかなり酷く、アフリカの独裁国家の選挙と変わらない方法が横行している。

 アメリカの選挙権は日本の様に選挙年齢に達すれば自動的に選挙権を行使出来るのではなく、『選挙人登録』といって事前に出頭して登録しないと選挙に投票は出来ない。

 これはフィリピンも同じで、フィリピンの場合、登録しても2回連続して投票をしないと登録抹消されてしまい、改めて選挙権を得ようとするなら再申請する必要があり、これは必然的に政治、選挙への関心は嫌でも高くなる。

 このためフィリピンの投票率は80%を超え、日本の様に50%も行ったら高い投票率という国とは違うのは確かだが、投票率が高いと言ってもフィリピンはドゥテルテのような人物を大統領を選んでしまうから、一概に高投票率が良いとも言えない。

さて、アメリカの選挙人登録は自治体で行うが、その自治体政府を共和党が握っていると、民主党に投票する少数派に対する締め付けは厳しく、何のかんのと言って登録させないようにしている。

 州によっては今回の中間選挙では相当数の民主党支持者の登録を妨げ、これが上院や州知事選で共和党が勝った要因と言われるから、アメリカは腐っていると言っても過言ではない。

 こういうインチキで投票が偏り、それがトランプのような低能が出て来る下地になっていて、その点では一党独裁の中国と全く同じ思考で、アメリカが民主主義国家などと思っていたら誤りである。

 さて、『2018年の世界の三大ニュース』に戻るが、3位は『アメリカ中間選挙で共和党が敗北』としたいが、トランプは上院で議席を増やしたから我が陣営の勝利と言っているがこれはいつもの負け惜しみでしか過ぎない。

 この中間選挙で、アメリカの下院選挙速報を見ていると、共和党のシンボル・カラーである赤く塗り潰された選挙区が多く、民主党のシンボル・カラーの青色は赤に囲まれているような感じが多い。

 これで民主党が過半数を超えるとは不思議だが、赤が目立つのは人口の少ない地域で、これがまた、不思議な形で選挙区の境界が入り組んでいて、この選挙区割りも州政府を牛耳った党派が決められるから公平であるはずの選挙がこの面でも歪められている。

 2位はこれもアメリカ絡みの『史上初の米朝首脳会談』で、この会談ほど茶番であったのは歴史的と言っても良く、トランプは内容や成果など眼中になく、アメリカ初というイヴェントをしたかっただけではないか。

 一方の金正恩は前年にクアラルンプール国際空港で義兄の『金正男』を暗殺したのにしゃあしゃあと国際舞台に出て来てトランプといい金といい相当面の皮が厚く、そのくらい厚くないと魑魅魍魎の政治の世界では生きていけないのであろう。

 この米朝首脳会談、話題性だけはあったが、内容は全くなく会談した事実を歴史に残しただけで、こういうどうにもならない会談を世界中のマスコミが追い掛けるのも、時間と金の無駄と思う。

 1位は『日本外交の無能力さ相変わらず』。安倍政権というのは何事も言い換えて発言するのが特徴で、最近でも『航空母艦』を『多目的用途艦』と言い換えているが、これなど感心するより安倍政権の日本語能力は幼稚、おそらく大手広告会社を雇って日々対策をしているのであろう。

 外交の安倍などと言われているが、アメリカ、ロシア、韓国、北朝鮮など日本と問題を抱える国との交渉は足元を見られ、外務省にしても外交の出来る人材は払底していると感じる。

 安倍もトランプと共通する思考方法を持っていて、政治をするより歴史に名を残すことしか考えていなくて、北朝鮮の拉致問題、北方四島返還問題など美味しいところを狙うものの、派手に店を広げているだけ終始している。

 特に北方四島問題など『二島先行返還+』などと言い出し、この問題で名を残したがっているが、ロシアのプーチンもしたたかで、安倍が摺り寄れば摺り寄るほど難問をぶつけている。

 北朝鮮の拉致問題にしても安倍は政治生命をかけていると言うが、その実態は選挙目当てで、当初は頼りにされていた拉致被害者家族からも安倍では解決できないと言われる始末。

 こういうお粗末な安倍が世界の政治家に伍して外交を展開出来るとは到底思えず、2019年も安倍の見識のない外交で日本は振り回されるのであろうか。


 

author:cebushima, category:へそ曲がりセブ島暮らし 2018, 19:45
-, trackbacks(0), pookmark
へそ曲がりセブ島暮らし2018年 その(123) 2018年の私が選ぶ日本の三大ニュース

 2018年も残すところ1週間余で、この年の回顧をしたいが、次々と事件は起きては次々と忘れ去られ『光陰矢の如し』とは良く言ったもので、平成の元号は今年で終わると『平成最後の何とか』と日本は騒いでいる。

 しかし正確には来年も現天皇退位まで平成は続き、平成というのは31年続いたと記録されるが、1月1日で分かり易く元号が変わらないし、元号そのものが事前発表ではなく、発表されるまで新元号が分からないからカレンダー屋は困るであろう。

 このため、日本の公的機関も元号表示では面倒になっているので、西暦で統一しようという動きもあるらしいが、今や世界で元号を定めて実際に使っているのは日本だけだというから貴重といえば貴重で賛成はしないが残す価値はある。

 小生は元号などあってもなくても良く、西暦の方が数字的には分かり易いので西暦を使うが、元号も使わなければいけない時は仕方なく使うものの『今年は平成何年か』といちいち調べなくてはならず、やはり面倒なので元号など使いたくない。

 この元号、その時代の空気を一口で表現するにはなかなか良く、明治が『富国強兵』、大正『デモクラシー』とすぐにイメージは喚起され、昭和は『戦争』の時代で平成は『災害』の時代と表して良い。

 平成は地震、台風、噴火など人間の力ではどうにもならない大きな自然災害のあった時代で、つくづく日本は災害の多い国と改めて思ったが、あれほど自然災害に備えていたと思われた日本の脆弱性はみっともなかった。

 そこで日本の2018年の出来事で3つ挙げるが、3位は『相次ぐ自然災害』で、9月6日北海道の東南部地方に起きた地震は北海道では最大の震度7を記録し、震源地に近い山の表面が大規模にずれ落ちた様相には地震の恐ろしさを改めて感じた。

 この地震では死者42人を生じたが、一番驚いたのはこの地震によって北海道全域が一気に停電になったことで、バック・アップ体制が整っているという電力業界が頼りにならないことが明らかになった。

 この停電は人間の判断ミスが引き起こしたといわれ、どれほどコンピューターで安全制御、バック・アップ体制を作っていても最終的には人間の判断がものをいうことが改めて示された。

 これなど、核弾道の発射ボタンはどれほどコンピューターが分析していようが、ボタンを押すのは人間であり、人間だからミスは当然あるからこの上なく恐ろしく、アメリカなど大統領の行き先に必ず核弾道の発射装置が軍人の手で大統領と離れず運ばれている。

 頭が小学生低学年並みと酷評されるトランプなど、ボタンを躊躇なく押す人物と言われていて、相変わらず世界は少数の権力を持つ狂人に命運を握られていることが分かる。

 

 地震の次は7月初めに西日本を中心にあった豪雨被害は死者220人以上、冠水による被害が5万棟を超え、治水がかなり充実していると思われた日本が思わぬ弱さを見せた。

 

 ただし、水害に遭った地域は元々、昔から出水したら冠水する要注意地域であり、そういった過去を学ばず、住宅開発が無秩序に広がったことも関係あり、人口減少の日本でも住宅開発というのは際限なく行われている実情が露わになった。

 

 また、今年の日本は猛烈な台風が相次いで襲い、風によって屋根や設置物が簡単に吹き飛ばされ、強固な建築仕様で施工されている日本の建築が脆弱であることも分かり、特に大阪国際空港が高潮によって冠水して使用不能になるなど、災害への予測の甘さが目立った。

 

 2位には全米オープンで優勝した『大坂なおみ』を挙げたいが、大坂なおみという名前は全米で優勝する前は無名に近く、日本人名なのに色が黒いなという程度であり、全米で優勝しなければ相変わらず『大坂なおみって誰?』であったであろう。

 

 そういう意味では日本人のミーハー性が良く分かるが、大坂は日本とアメリカの国籍を持つ二重国籍者だが、日本は二重国籍を認めていないので、22歳までにどちらかの国籍を選択しなければならない。

 

 商業主義に毒され今や企業の宣伝の場となっている東京オリンピックに、大坂が日本代表として出場すれば金メダルは固いとされ、本人もその気があるようだが、2020年のオリンピックまでには22歳を越してしまうので、その前にアメリカにするのか日本にするのか決めなければならない。

 

 そのため、大坂は将来を考えればアメリカ国籍の方が日本国籍より重宝するので、アメリカ国籍を選択すると予想するが、オリンピックの国籍条項で20何歳まで日本人として登録してあれば、日本人としてしか出場出来ず、大坂サイドが日本選手として出場したいというのはこのことかと納得。

 

 3位には大阪富田林署から脱走した、30歳の容疑者が48日後に山口県で捕まった事件を取り上げるが、この容疑者の起こした事件そのものには興味はないが、逃走に自転車を使ったことに興味がある。

 

 この容疑者が捕まった時は『日本一周』の看板を自転車にぶら下げて旅を続けていたが、その走ったコースは立派なサイクリストで、この容疑者逃走のために自転車を使ったというより本当に自転車で日本一周したかったのではと思える。

 

 容疑者は富田林署から逃げて、神戸方面から淡路島に渡り反時計回りに島を回り、再び山陽道を西に向かい、尾道から四国に渡っていて、この間警察は東京へ向かったのではないかと見当違いの捜索をしていた。

 

 四国に上陸後は時計回りに四国を一周するが、昨年レンタカーで同じようなコースを反対回りで走った小生としては、この容疑者の力量はなかなかのもので、逃走中ということを忘れて、旅人として楽しかったのではないかと想像する。

 

 そうして四国を一周し、また山陽道に出てさらに西を目指し、山口県で逮捕されるが、走行距離は1000キロに及び、四国など結構山坂の道も多く、その脚力には感心し、もう少し旅行を続けさせたいと思うが、旅費は万引き、窃盗だから犯罪者だからそうもいかないか。

 

 この事件では現に自転車で日本を回っているサイクリストに悪影響はあると思うが、それにしても富田林署の対応は酷くて、警察の隠蔽体質がモロに出ていて署長や署の幹部を辞めさせた程度で収まるものではなく、大阪府警本部長や警察庁のトップの首が飛んでもおかしくない。

 


 

author:cebushima, category:へそ曲がりセブ島暮らし 2018, 19:17
-, trackbacks(0), pookmark
へそ曲がりセブ島暮らし2018年 その(122) 12月21日のパスポート

 来年の2月でパスポートの有効期限が切れるので、12月21日(金曜日)にパスポートを更新するために、セブの人間が勝手に領事館と名付けている在フィリピン日本大使館セブ出張駐在官事務所へ行った。

 

 この事務所、日本の領事が2人だか3人駐在しているのだが、最近、ダヴァオにある同じ駐在官事務所が総領事館に昇格することが決まったが、ダヴァオの帝王ドゥテルテの地盤に安倍政権が媚びを売ったのは明らかで露骨ながら、総領事館になると領事は7人以上常駐し、仕事があると思えず税金の無駄遣いでしかない。

 セブの領事事務所へは確か前回行われた『在外選挙』の投票に行った以来で、その選挙は衆議院選挙であったと思うが、この選挙は2017年10月に行われたので、それから1年少々経った。

 1年ぶりに訪れたことになるが、これでも多い方で、在外選挙投票をする前は5年くらいは行かず、これは在住する日本人でも普通と思うが、こういった役所に頻繁に行くような方がおかしい。

 パスポートの手続きは、事前に申請用紙をダウン・ロードして記入、写真一枚と旧パスポートを持参すれば申請終了になるが、これだけ簡単になっても料金が7510ペソであったのには驚いた。

 前のパスポート取得時には5000ペソを超えていなかった記憶があって、どうしてこんなに高いかと思わず胸の中で呟いたが、日本で申請した場合10年有効パスポートは16000円の料金がかかり、これをペソに単純換算していることが分かる。

 海外だから発行コストは日本よりかからないから安くても良いと思うが、そういった発想は役人には全くないから日本同様の金額を徴収する具合になるが、芸のない話である。

 それにしてもパスポート取得料金は高過ぎ、日本では4人に1人がパスポートを持っている割合から考えればかなりの徴税効果はあるが、むしろ逆に値下げしてこんな所で儲けるなよといいたい。

 仮にいわゆる困窮邦人がフィリピンでパスポートを更新に来て『金はないが、パスポートの期限が切れるので更新に来た』と言ったら、窓口はどういう対応をするのであろうかと考えた。

 パスポートが切れるから更新しないと当然違法になるが、もっともこういう輩はフィリピンのヴィザそのものが失効しているだろうから、日本、フィリピン両国で違法状態になる。

 窓口では対応に困るが、その困窮邦人が『パスポートを出さないならフィリピンで犯罪者として捕まって良いのか』と言い出したらもっと困惑するが、こういったやり取りは毎日のように困窮した邦人が来る大使館側も対応策は当然持っているであろう。

 

 ここに書いたのは単なる妄想になるが、こういう日本にも帰れない日本人がフィリピンには多いのも事実で、一時ほど騒がれないがフィリピンで困窮、あるいは亡くなる日本人は減っていない。

 パスポートを初めて取得したのは横浜からハワイ間をヨットで渡った時で、この時は東京都の窓口に申請して取得したが、考えてみれば日本で取得したパスポートはこれだけで、後は全部海外で取得している。

 最初のパスポート取得時には虎ノ門にあるアメリカ大使館に出向いてヴィザを申請したが、ハワイに着いての入国申請はヨット・ハーバーにある公衆電話から入管へ連絡したから、今の入国にピリピリしているトランプのアメリカとは大違い。

 

 ハワイに入港したその日は週末なので『係官は月曜日に行くのでそれまで待ち、ハーバーから出ないように』と申し渡されたが、近くのスーパーマーケットぐらいは良いと言われた。

 こんな緩い入国で良いのかと思って月曜日になって係官がやって来て、分厚い本とパスポートを照らし合わせていたが、これはブラック・リストに名前が載っているか確認しただけで、作業が終わると『ウェルカム』といわれ入国許可が出た。

 そういえば横浜を出る時、日本の入管と税関に事前に通知していたが、やって来たのは出発前日で、出国スタンプを押されて税関も特に調べる訳ではなく、ヨットでの出入国というのはまだ寛容な時代であったことが分かる。

 その後パスポートは何冊持ったか分からないが、これは何度か『公用旅券』を持ったことがあって、この公用旅券は日本政府の役務の時に発行されるが、といって公用旅券だから何か優遇されるのかということはない。

 一度、コスタリカへ旅行した時、入国時に徴収される税金を免除されたが、大した額ではなく、公用旅券だからといって優遇されるようなことはなく、そもそも優遇されると思うこと自体が問題なのかも知れない。

 これも一度だけだが、成田へ帰った時に税関の係官に公用旅券を見せたら『ご苦労様』と敬礼されたことがあったが、だからどうなのだという程度で、あの係官は敬意よりそういう動作が日常的な人であったかも知れない。

 

 パスポートの内容で覚えているのは、写真の張られた次のページに『北朝鮮』だけは渡航出来ないと印刷されていたが、この記載もいつの間にかなくなっていて、どこの国でも行けるようになった。

 

 その時代の日本のパスポートには写真が貼られ、その上に薄くラミネートが施されていたが、その時代のパスポートは写真を貼り換える偽パスポートが横行していたが、これも偽造防止のためにICチップを入れるなど対策は進んでいる。

 

 しかし、パスポートの偽造など珍しいことではなく、マニラの有名なキアポ教会近くには何でも偽造出来るという一角があって、そこへ行くと通り沿いに各種IDを作ってくれる露店があって、中には運転免許証の見本が置いてあって免許証偽造を引き受けていることが分かる。

 

 ただし、免許証の偽造などいくら偽造天国のフィリピンでも表立っては出来ず、本当に作れるのかどうかは分からないが、パスポートのような大物は偽造する方も警戒していて別の場所へ連れて行かれ請け負うらしく、その値段も国別に値段があるらしい。

 

 そういえば、日本の不動産大手会社を相手取った大規模な土地詐欺事件では、持ち主に成り済ました女が偽造のパスポートで信用させたらしいが、これなどその事件の主犯が最近フィリピンで捕まっていて、この偽造パスポートはフィリピン製なのではないかと思った。

 


 

author:cebushima, category:へそ曲がりセブ島暮らし 2018, 17:30
-, trackbacks(0), pookmark