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プーケット・ピーピー島・クラビ紀行 2018 その−(51) 最も有名なマヤ湾へ

【写真−1 湾口から船で近づくのは期待感を持つが】

 

 ピーピー島と標題にも書いているが、正確にはピーピー諸島のドーン島であり、ホテルなどの宿泊施設はドーン島だけにあり、プーケットやクラビからの船もこの島に着く。マヤ湾はドーン島南に浮かぶレイ島にあり、写真−1はマヤ湾の湾口で船は浜に着く。

 

【写真−2 岩山の切れ目から歩いて奥に行ける】
 

 マヤ湾は2000年公開の映画『ザ・ビーチ』のロケ地になって有名になったが、それ以前はドーン島同様訪れる観光客は多くなかった。写真−2はマヤ湾へ船がゆっくり後進して行く様子で、湾はエメラルド色で美しいが、浜は船と人が芋洗い状態。


【写真−3 水の色は美しいが清潔感はどういう訳かない】
 

 次々とスピード・ボートが出たり入ったりして、ボートをどこに着けるか順番待ち状態で、写真−3はようやく開いた間に船を着ける様子。この写真で分かるようにマヤ湾の砂浜は奥行きがなく、崖がすぐに立ち上がっている。

                                                        

【写真−4 船が着く毎にバラバラと観光客が浜に降りて通勤並み】
 

 マヤ湾にあまりにも多くの観光客が押し寄せるために、観光公害が指摘されている。写真−4は次々と観光客が上陸する様子だが、これでもまだ少ない方で、時間帯や季節によっては肩が触れるような有様にもなるという。

 

【写真−5 白砂は大勢の観光客に踏み固められてサラサラ感は薄い】
 

写真−5はマヤ湾の湾口に向かって左側の崖の様子で、このような崖がマヤ湾を取り巻き、左の方に内部へ行ける谷間がある。マヤ湾の湾口は西に開いているので、2004年の大津波の時は直撃を受けて被害を受けたと思われる。

 

【写真−6 ボートが邪魔だが映画で爆発的に知られる前は秘境だったと思わせる】
 

 写真−6は写真−5の反対側の様子。崖下が少しオーバー・ハングしていて、それが作る日陰に入って湾内を囲む岩山を眺めると、確かに秘境であった感じを受けるが、ボートのエンジン音と行き交う観光客の多さから閑静な気分に浸るには難しい。

 


 

author:cebushima, category:プーケット・ピーピー島・クラビ紀行 2018年, 18:45
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マニラ逍遥 2018年 その(4) 雨の中 マニラ国際空港から新しく造られた高速道路を走る

 マニラ滞在中には配車サービスの『グラブ』を空港到着時から利用し、他日の市内移動でも何度も利用したが、白タクと変わらない業種が大っぴらに営業できる仕組みは分からないし、分かろうとする気もない。

【写真−1 コンピューターで管理されているので乗客は安心感を持つ】

 写真−1
はグラブを利用した時の車内で、利用して分かったのは商売をしている車はセダンがほとんどで、SUVの大きな車の好きなフィリピンではセダンは好まれずあまり普及していないが、グラブの普及と共にフィリピンではセダンが爆発的に売れた。

 一説にはマニラ市内を走るセダンの10台に4台はグラブの車で、マニラの大渋滞はこれらの車が増えたことと関係があるといわれているし、セブでもその眼で見るとセダンが妙に増えた感じがする。

 道理でトヨタが東南アジアでグラブに1000億円という巨額な金を投資するのは、SUVに比べて売れ行きの悪い中型セダンを売りたいためなのかと納得する。

 グラブ車の見分け方は外からは自家用車と同じで分からないが、運転手のハンドル右のダッシュ・ボードに必ず写真のようにスマホが置いてある。このスマホはナヴィゲーションも兼ねていて運転手は指示通りに走るようになっているし、また、走行中に他の客からの依頼がスマホに常時入り、運転手は即座に反応、選択するようになっている。

【写真−2 高速道路も渋滞になると長い橋になって不便】

 

 飛行機の遅れで夕方の5時過ぎの空港ビル前を走り出して一般道路に出るが、週末とはいえ会社の退け時で渋滞真っ最中。運転手が空港まで伸びている高速道路を走るかと聞くので、どういう具合なのか走って見る。

 

 高速入口は空港傍にあるが、そこに至るまでが大変でようやく大渋滞を抜け出して高速の入り口にたどり着いたのが写真−2だが、この入口も車の列が続き、高速道路とはいいながらこれで大丈夫かなと思わせる。

 

 しかし、混んでいるのはECCと現金払いの列であって、ECC専用道はガラガラで、まだ、ECCがフィリピンでは普及していないことが分かる。

 

 乗った高速道路、施行は急いで完成したような雑さが目立ったが、片側3車線もあり、都市圏の高架式高速道路としては、日本の首都高速よりは充実しているし、料金もそれほど高いと感じなかった。

 

【写真−3 外観はかなり人目を引く】

 

 マニラ湾方面に向かい、やがて高速から降りて、マニラ湾沿いの幹線道路ロハス通りに入るが、途中写真−3の建物の横を通る。この建物は壁面に『CITY OF DREAMS』と書かれているが、カジノ中心の施設。

 

 フィリピン人はギャンブル好きで知られるが、こういった施設は外貨獲得のための国策事業で、その客はギャンブルが禁止されている中国、韓国が多く、日本人もギャンブル好きはこういった所を目的にやって来る。

 

 マニラ湾沿いはカジノを中心としたこの手の施設が多く、最近では日本のパチンコ王が自分の名前を冠した施設を開いたが、開業を巡っては莫大な賄賂が日本からフィリピン側高官に渡ったと騒がれたが、いつの間にか有耶無耶になった。

 

 いずれにしても、ギャンブル事業は国策となっていて、名だたる国内ホテル内にはカジノを設け、政府はマカオを凌ぐギャンブル都市化を目論んでいるが、しょせん泡銭狙いで金さえ入れば良いというのは政策としてはどうか。

 

 日本でも安倍自民党はこの手のカジノを認めて開設するようだが、利権絡みの決して良い成果を生んでいるとはいえないギャンブル事業を、公権力が推進するとは問題が多いし、日本もこんなつまらない物に頼らないと行けないとは国がやせ細っている証拠。

 そういえば今回の飛行便で降りた第3ターミナル前にもカジノがあって、1年前にそこでギャンブルで借金まみれの男が放火して37人の犠牲者を出し、当人は自殺した事件があったが、世間はもう事件があったことを忘れているようだ。


 

author:cebushima, category:マニラ逍遥 2018年, 19:55
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プーケット・ピーピー島・クラビ紀行 2018 その−(50) ピーピー島はツバメの巣が獲れる

【写真−1 巣の採取時期は決められている】

 

 観光一色のピーピー島だが、写真−1のように島の断崖にある洞窟ではツバメの巣が採れる。このツバメの巣はフカヒレ、乾しアワビと並ぶ広東料理の三大高級食材と知られ、採れるのは主にタイやインドネシアになるが、フィリピンのパラワン島でも採れる。

 

【写真−2 上陸して見られればもっと良かったがこの近さが限界】
 

 ツバメの巣はアナツバメという種が唾液の分泌物で作られるが、写真−2は別の洞窟のツバメの巣採取場所で、竹で足場が組まれている。パラワン島で見た竹の足場は、驚くほど高く伸びている割には弱弱しい感じで、高級な裏には過酷な世界があった。


【写真−3 ピーピー島のどの辺りか分からなかったが有名な入り江】
 

 写真−3はツバメの巣を採る洞窟の次に向かった奥まで長い入り江で入り江の入り口方向を見た様子。水がエメラルド色をし、回りは断崖に囲まれチョッとした隠れ場所の様な感じもするが、ここもツアーで必ず立ち寄る場所なので停泊する船は多い。

                                                        

【写真−4 あまりヨットの姿は見ない】
 

 その入り江に停泊している小型のカタマラン・ヨットが写真−4の中央に見える。この辺りは太陽の光が差すとなかなか美しく、ヨットでアンカーリングするには良いが、引っ切り無しにボートが行き交うので静かには過ごせそうもない。

 

【写真−5 こういう入り江で30分くらいの滞在だから慌ただしい】
 

この入り江の最奥部が写真−5で多くの船が停泊して、ツアー客が泳いでいる。水の色は申し分ないが、プラスティック・ゴミが結構浮いていて見た目ほど綺麗ではない。ゴミを持ち帰れば良いだけの話で、国籍を問わずポイ捨ての不届きな輩は多い。

 

【写真−6 大津波の時はかなりの高さまで到達したのではないか】
 

 写真−6はその入り江の入り口部分の岩の様子で、深くえぐれているのが特徴的。こういうオーバー・ハングはフリー・クライミングを趣味とする人には興味は高いが、地球温暖化で海面が上昇すれば、このえぐれた岩も水没して見ることができなくなる。

 


 

author:cebushima, category:プーケット・ピーピー島・クラビ紀行 2018年, 21:30
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