- パナイ島ぶらり旅 2015年 その(16) アイランド・ホッピングで有名な島で見たのは
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2016.03.31 ThursdayBantige島で買った海水で茹でた貝を食べながら次の島に向かう。
【写真−1】
次の島は『Cabugao』島といって、ヒガンテス諸島ではかなり有名な島で、観光客を乗せたバンカ・ボートは多く、時期によっては砂浜に船を着けられなくて、膝まで水に浸かって上陸することもあるそうだ。
写真1はその島の岩山から撮っているが、このアングルは色々な所で発表されていて、向こう側の山とこちら側を結ぶ砂浜がロマンティックな想像をかき立てるらしく、若い人の間では人気だという。
写真を撮った時は引き潮時で、砂浜の幅はかなり広いが潮によってはかなり砂浜は狭くなり、なかなかの見物だという。
【写真−2】
上陸した浜で見かけたのが写真2のテントで、屋根に表示されているように国連の難民機関の『UNHCR』。
どうしてこんな島にこのようなテントが張られているのかと聞いたら、先年の台風『ヨランダ』でこの地方は大きな被害を受け、各所から援助が入って、このテントも家を吹き飛ばされた人々用に配られたらしい。
その後再建が進んで援助されたテントは不要となり、どういう経緯か知らないがこういったリゾート地に売られて、有料の休憩や宿泊施設となった。それにしてもこのテントを援助した国連はこうやって商売に使われていることを知っているのだろうか。
【写真−3】
写真3は写真1を撮った小山から砂浜と反対側の海を写していて、右側遠くに写っているのが最初に立ち寄った砂州の島Bantige島で、天気が良かったせいもあるが澄んだ海の色の変化が面白い。
島の周りは砂地というのが良く分かり、沖合はダイヴィングに適している気もするが、この海域でダイヴィングをするという話は聞かないし、ヒガンテス島でもダイヴィング・ショップのような存在も聞かないからまだ未開発なのか、あるいは海底が砂地のためポイントとなるドロップ・オフがないためなのか良く分からない。
- フィリピン選挙2016 【その12】 頭一つ抜けたポー候補 与党の推すロハスは伸びず
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2016.03.30 Wednesday5月9日の投票日を目指して選挙戦はたけなわで、正副大統領、上院、下院政党比例議員は全国区選挙のため、3ヶ月に及ぶ長い選挙運動が行われ、その選挙戦も終盤に入った。
また、地方選出下院議員、自治体首長、自治体議員の選挙戦が3月26日から始まり、先の選挙運動と連動して示威行動が多くなり、街の騒音ボリュームが一層増している。こういった中、今回の選挙から始まった大統領候補者同士による公開討論会が3月20日、セブ市の大学構内で開かれた。
参加したのは肺がん治療のため欠席したサンチャゴ上院議員以外の4人で、この討論会は2回目になり、1回目はミンダナオ島カガヤン・デ・オロ市で開催されている。なお、3回目は4月24日、ルソン島パンガシナン州で行われる予定で、これが最後の討論会になる。
セブ市での2回目はビナイ副大統領の、持ち込みを禁止されていたメモを巡って開催が紛糾し大幅に開始が遅れたが、討論会後に全国紙が行った世論の評価ではロハス前内務自治長官が高評価を得、ポー、ドゥテルテ・ダヴァオ市長と続いた。
一方、討論会で失態を演じたビナイはこの評価では一桁台に下落し、これまでの世論調査では当選位置を伺っているにもかかわらず、73歳という高齢もあってか勢いを失っている。
世論調査でビナイとトップ争いを続けていたポーは、3月8日、最高裁から立候補資格には問題はないとお墨付きをもらって選挙運動に弾みが付いたものの、中央選管は最高裁に対して3月22日、再考を申立てていて完全に資格問題は払拭されていない
そういった中、28日にはマニラ市長選に再選を目指すエストラダ元大統領はポー支持を表明。もっとも、映画俳優だったエストラダが町長(エストラダ時代は町)を務めた地盤の首都圏サン・ファン市長(エストラダの愛人の娘)はロハス支持を早々と表明する複雑な関係となっている。
調査会社や調査方法によって順位が入れ替わるなど、その信憑性に疑問が持たれるフィリピンの世論調査だが、民間の調査会社とテレビ局が共同で行われた世論調査がこのほど発表された。この調査方法は無料携帯電話を通じた調査で1200人を対象にしたとなっているが、この手の携帯電話使用者は若年層に偏る恐れがあり参考的な調査と見た方が良い。
その調査は2回行われているが、ポーが1回目33%、2回目35%の高支持率を集め、従来の世論調査と大幅に違う数字が出、2位はドゥテルテが24%、26%となって続き、3位にビナイが20%、18%、4位にロハスが18%、17%となった。
各候補者の順位は変わらないものの、2回目の調査はセブ市で行われた討論会直後の数字であり、討論会で好感を持たれたポー、ドゥテルテが支持率を伸ばした模様。ロハスの場合、先述した討論会直後の高評価は支持率上昇に寄与しなかったことが見られ、調査媒体、方法によって数字が違ってくる、この手の調査の欠点を示した。
ポーの高支持率は地域別でも首都圏31%、ルソン43%、ヴィサヤ35%と安定し、ドゥテルテは地盤とも言えるミンダナオ島では49%の高支持率を集め抜きん出ているが、全国区での広がりが見られないのが弱点ともなっている。
ビナイは票を伸ばすためにセブを中心とするヴィサヤ地方に選挙運動を重点的に行っているが、セブの選挙状況も複雑でいくつもの党派に分かれ、この党派が大統領選の勝ち馬に乗る流れから従来のセブの有力なビナイ支持グループが離れるなど流動的な状態となっている。
与党の推すロハスは選挙戦が功を奏せず万年4位の位置から抜け出せず苦戦は続きながらも支持層は固く、これを切り崩すために他候補陣営の攻撃は私生活にまで及ぶ状態となっているが、浮動層頼みのポー、ドゥテルテ、先の見えたビナイに追い着く可能性はまだあると見る向きもある。
- ミンダナオ島紀行 南部篇 その(4) 滝見物とジップラインの初体験
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2016.03.29 Tuesday【写真−1】
セブ湖町の交通機関は幹線道にある遠くの町へ行く時はバンを利用するが、町内はハバルハバルで移動し、フィリピンのどこの町でも見られるトライシクル(側車付き3輪バイク)は見当たらない。
山の町ゆえ坂道が多く、トライシクルでは急坂を登るには大変なためと、細い山道ではバイクの方が取り回しは良い。
写真1は町中央部の様子で、こうやってハバルハバルは客待ちをしている。産業といえばテラピアの養殖や観光業、あるいは米作りなどくらいしかなく、米を作っていれば食うには困らないだろうが、やはり働く場がない事には変わらない。
特に若い人はハバルハバルで金を稼ぐとなるが、これで食っていけるのかと心配するように、ずいぶんと数が多く走っている。1回10ペソの料金で1日何人以上は乗せないと生活するのは大変だろうなと考えるが、真面目にやっていれば何とかなるのだろう。
それにしてもこういった光景はフィリピンの町や村で共通していて、この手の仕事の人は不安定で就業者なのか失業者なのか難しい存在で、不安定な家業であることは確かなようだ。
【写真−2】
セブ湖の町に滞在中はホテルの前に居たハバルハバルを借り切ってあちらこちらへ行ったが、写真2は湖と反対側の道沿いの風景で、山ばかりと思われるこの地に意外と広々とした平地が広がっていた。
この光景は何となく日本の里山の風景と似通っている飽きない眺めで、水田と畑、森の木々と緑豊かに見え、その間を川が流れ山の麓にはアバカ(マニラ麻)畑もあった。
この日は7つあるという『滝巡り』をしたが、途中『ジップライン』があって、私と家人は初めてのジップラインを体験した。写真がないのが残念だが、動画で収めていて長いと思った滞空時間はちょうど40秒間だった。
深い谷の上を水平になって滑空する様はスーパーマン気分になるのか、手を左右に広げるのが共通しているが、私の場合は慣れない動画撮影でそれどころではなかったし、滑車のたてる騒音はかなり激しかった。
それでも眼下に流れる川、滝を目にしそこに虹がかかっているのを動画に収めた。あっという間だったが、気分は爽快。あと2〜3回繰り返したらもっと楽しめたと思うがこの次の楽しみにしておく。
【写真−3】
写真3はいくつか見た滝の一つで、途中には野生の猿が出没していて、行きは良かったが帰りは猿に邪魔されて危険なので、川の中を渡る羽目になった。写真の下の方、滝壺の周りに小さく人が写っていて、何かを採っているのだが下流の河原を見たら『シジミ』の貝殻がたくさんあった。
この滝の上流は3つある湖のもう一つの湖に繋がり、そこへ行けば淡水シジミが生息していると思われ、思わず『シジミの味噌汁』を連想した。