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7月31日(火) 曇り、軽風 閑話休題 《 アヤメか菖蒲かカキツバタ 》

 日本に40日ほど滞在し、セブには7月の半ば過ぎに戻ってきた。日本在中はもちろん、セブに帰ってもブログはそのままにしておいた。

 このくらい長く放っておくとパソコンもフェイスブックもツイッターも、何だか憑き物が落ちたようで時間の無駄、馬鹿馬鹿しい感じになってくる。とは思うものもボツボツ書くかと今日は7月最後の31日。せめて7月に1本くらいはあった方が良いだろうとの気持ちで書きだす。

 写真は花盛りの『堀切菖蒲園』で撮った。ここは小学生の頃、学校から遠足でテクテク荒川放水路の土手を歩いて行った記憶を持つ。今、そのコースを歩けというとチョッとどうかなと思うから、昔の小学生はずいぶん健脚だったなどと妙に感心するし、引率した先生方も今の管理されたヘナチョコ教育者とは違うなと今更ながら感じる。

 それ以来の堀切菖蒲園行きだが、もっと大きい場所で、周りは田圃だったような記憶を持つが、今は巨大な高速道路が眼前にそびえ、園のそばにはマンションが建っていて、もちろん田圃が在った面影など全く残っていない。まあ、仕方がない時代と思って菖蒲を見るが、たくさんの品種があってそれぞれ名札が付けられて親切といえば親切である。

 ところでパソコンで『あやめ』と打つと、漢字では『菖蒲』という字になる。あやめも菖蒲も同じかと思って調べたらどちらも違う属と種で、アヤメはアヤメ種になり、ショウブはショウブ属ショウブ種になる。

 そういえば菖蒲湯といって風呂屋で時期時に葉と根を浮かべて入る行事があって、あの独特な香り思い出す。今でも近所の風呂屋で菖蒲湯などやっているのだろうか。私の実家の庭にもかつて黄色い花の咲く花があって菖蒲といっていたが、今となっては遅いが本当は何だったのかなと知ってみたい気もする。

 アヤメとカキツバタは姿が似ているので同種に思えるが、カキツバタはアヤメ属ながらカキツバタ種でやはり別物と分かる。写真のアヤメは『北斎』と品種名が付けられていて、直径15センチを超す大輪で紫色と白色の絶妙なバランス、恥じらうような黄色の配置も見事、園内で一番気に入ったアヤメであった。

 アヤメは九州から北海道と日本中に分布するので、フィリピンで植えたらどうかなと考える。熱帯の陽射しの下では無理かなと思うが、今まで注意して見ていなかったから案外と東南アジアの水辺で咲いているのかなとも思う。ただ、アヤメ属のある時期は花を付けさせるために田圃のような水が必要で、セブのように水の不便な土地では難しいのかなとも思う。

 このアヤメで思い出したがゴッホの絵に『アイリス』というのがあって、先年ロスアンゼルスに行った時、ゲッティ―美術館で観た。しかもこの美術館はストロボを使わなければ絵を撮っても良いので、作品アイリスを背景に一枚写真を撮ってもらった。残念なことに頼んだ相手がカメラに不慣れで手振れを起こしていて、全体にボケてしまった。




 
author:cebushima, category:閑話休題2012年7月, 17:38
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