RSS | ATOM | SEARCH
7月31日(土) 曇り、風なし、にわか雨 閑話休題 《 影響力のある日本人100人とは 》 
北野武 この6月、日本の有力インターネット・サイトで『ネットで選ぶ影響力のある日本人100人』というアンケート調査が実施された。

 参加サイトは8つで、アンケート回答数265千だった。

 ネットのアンケートは無作為に対象者を選んで回答を得るのではなく、その記事を見て関心のあった者が回答を寄せるから著しく偏る傾向が出る。

 年齢的にもネットにかぶり付いているような若年層が多く、麗々しい標題にしては『軽薄』が浮かび上がっている。

 ベスト10では芸能界2人、政界6人、スポーツ界2人と、意外に人気のなさそうな政界が半数以上を占めた。

 これをベスト100で見ると、芸能界53人、政界19人、スポーツ界14人、経済界11人、文化人4人、宗教界1人となった。(総数で100人を超えるのは同点があるため)

 芸能界が多数を占めるのは、この手の調査も単なる人気投票である証明で、中にはこんな芸能人が居るのかと思う知らない名前も多かった。

 ちなみにトップは北野武(写真)だったが、影響力があるというより気になる程度の存在ではないか。

 かつては『文化人』という存在が社会に影響を与えた時代があったが、今はくだらないテレビにどれだけ露出しているかが基準になっていて、当人の中身の良し悪しなど関係ないようだ。

 2位以下を順に書くと、イチロー、菅直人、小沢一郎、小泉純一郎、島田紳介、鳩山由紀夫、蓮舫、東国原英夫、本田圭祐の順になるが、半分真面目、半分野次馬気分でネット・ユーザーは選んだようだ。

セブ島工房ロゴ


 
author:cebushima, category:閑話休題2010年7月, 09:24
-, trackbacks(0), pookmark
ミンダナオ島大虐殺事件 (15) 裁判は遅々として進まず
7月のマギンダナオ虐殺裁判 アキノ新政権が6月末に発足して、この大虐殺事件は陰に隠れがちだが裁判は行われている。

 57人の被害者の中に大勢の報道関係者が含まれていたために、新しいニュースに食い付く習性の報道関係者もいつになく報道し続けている。

 もっとも、なぜ30人以上もの報道関係者が襲われた車列に加わっていたかの疑問が前から挙げられていたが、最近裏話のような話が漏れてきた。

 この話は報道関係者に対して車列に加わってくれたら『金』を出すとの要請が、襲われた側からあったとの話である。

 その額、1万ペソ(2万円)といわれ、報道陣は必ずしもこの金欲しさに加わった訳でもないだろうが、1万ペソというのは殺された報道陣の中には月収以上の金額だったらしく、本来高給取りでおかしくない職種がこの程度であったとは、この国の経済成長が見かけだけというのがこういった事情で分かる。

 報道陣を大量に付けていれば襲われることはないと考えたのだろうが、襲った側は軍、警察を巻き込んだ計画的な犯行だったから、この『保険』も役に立たなかった。

 さて、728日に裁判が開かれ、被告たちの罪状認否が行われ、被告側は全員無罪を主張した。(写真中央の人物が事件の主犯、Phillipine Star紙より)

 現在、この事件で殺人罪などの容疑で逮捕状が出ているのは200人近いが、逮捕されたのは3170人程度であり、残りは逃げ回っていることになる。フィリピンの捜査能力の低さを考えると、これ以上の追及は無理なような気がする。

 裁判はまだ罪状認否段階だから、端緒についた状態で長期裁判になりそうだ。ただし、アキノ政権がアロヨ前政権追及のためにこの事件を政治的に利用することも考えられ、どう転ぶか分からない。

セブ島工房ロゴ
author:cebushima, category:ミンダナオ島大虐殺事件, 19:26
-, trackbacks(0), pookmark
7月30日(金) 曇り、微風 閑話休題 《 秋葉原・メイド・カフェの看板から 》
秋葉原・メイド・カフェの看板 200868日の日曜日、歩行者天国の路上で『秋葉原無差別殺傷事件』が起きた。

 この時期の私は中米に仕事で滞在していて、現地の人間からいろいろ聞かれ『スペイン語』で事件を説明するのに困った思い出がある。

 事件は青森県出身の25歳の派遣社員が起こしたが、その年後半にアメリカの『リーマン・ショック』が発生、『派遣切り』という、労働者を芥のように企業が切り捨てる前兆のような事件でもあった。

 死者7人、重軽傷者10人に上がった稀にみる凶悪事件だったが、実行犯はどこにでも居るゲームに熱中する青年で、特にインターネット掲示板への書き込みを生き甲斐としていた。

 このネットの掲示板だが新聞社などの掲示板を読むと、ほとんどは読むに堪えない軽薄な独り言が多い。こんな嘘の世界に実行犯は陥っていたから哀れな感じがする。

 写真はその事件現場のあった秋葉原で写したが、『メイド喫茶』など妙な物が流行るものだ。『メイド』は差別語になるが、こんな変態趣味の人間はフィリピンに住めばいくらでもメイドを雇えるから移住した方が良い。と書くのは筆の滑りすぎか。

 もっとも、昔も『和服喫茶』だとか『ノーパン喫茶』などと、手を変え品を変え水商売の世界は儲かれば何でもやっていたから驚く程の物ではない。

 秋葉原事件の公判は20101月から始まっているが、死刑求刑の線が濃厚である。被害者側から見れば死刑でも憎さ余りあろうし、最近読んだ第51回江戸川乱歩賞受賞作『天使のナイフ』薬丸岳も、被害者側の視点でストーリーが作られ考えさせられる。

 折しも、日本で2人の死刑が執行されたが、死刑囚にも身内があることを考えると、どうも死刑制度というのはスッキリ納得出来ないところがある。
セブ島工房ロゴ 
author:cebushima, category:閑話休題2010年7月, 09:57
-, trackbacks(0), pookmark