- ホンジュラス・想い出100景 その50 一番長い絨毯
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2010.03.27 Saturday
カテドラル横に1番長い絨毯が作られる。長さは50メートル以上ある。
作っている所は見ていないが、相当な人が動員されて作った様だ。 次の年になるが、同じ場所に行ったら行進がもう始まっているのに、まだ作業をしていた。
この絨毯はオガクズが材料なので風でも吹けば模様は崩れると思っていたが、霧吹きで水を撒いて湿らすとオガクズも結構重くなり、少し位の風にはビクともしなくなる。
その代り、常に湿らしていなければならず、農薬を散布する手動ポンプで水を撒いていた。こうやって奇麗に苦労して作られ、維持しても行進が通るとグチャグチャになって踏みしだかれる。
ただ、行進の通った後のオガクズは霊験があるらしく、信者は色別で集めていた。
オガクズは松の樹だったが、絨毯に使用するのは篩にかけて粒をそろえていた。白色だけはオガクズでは難しく、石灰や何かの粉末を使っていた。オガクズ以外には趣向を変えようと樹の実を使った絨毯もあった。
次の年に私も参加して作ってみようかと思ったが、妻から『宗教儀式だから、野次馬気分でやる物ではない』と言われて、それもそうだなと思って取り止めた。
デジタル本発刊
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- 3月27日(土) 晴れ、中風 閑話休題 《 普天間基地をスービックに 》
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2010.03.27 Saturdayスービックは今でこそ経済特区になっているが、その前はアジア最大のアメリカ海軍基地だった。米比軍事協定では2046年まで使えたが、1991年にフィリピンに返還された。
返還前の基地の街、オロンガポに行った事があって、基地前の派手な歓楽街には驚き、基地に入るのに『カワサキ』とい言えば日本人は簡単に入れる冗談話には笑った。日本のカワサキが米軍の仕事を請け負い、たくさんの日本人が働いているためだった。
基地返還はビナツボ山の大噴火被害と、フィリピン側の反対運動のためとなっているが、実際は沖縄の方が軍事的に好位置だったための移転とみて良い。
地図を見ると沖縄は中国本土まで600キロ、北朝鮮まで800キロである。フィリピンからだと中国まで1000キロあり、北朝鮮などは遠過ぎる。地政的に沖縄が戦略上どれだけ重要な場所だか分かる。
普天間は海兵隊基地になり、海兵隊というのは急襲部隊でヘリコプターを多用し、航続距離が短いヘリコプターは戦場に近い場所の基地か、専用艦で作戦行動を行う。(写真は普天間基地、共同通信より)
この沖縄海兵隊基地移転を巡って民主党内閣の技量が問われているが、元々は自民党50年統治の残滓掃除事項であり、袋小路に陥るだけである。
下手な小細工をしないで『あれは自民党が決めた事』とアメリカに通告し、『同盟を解除するなら結構』と言うのも道である。そうなるとアメリカが一番困るから、その延長で沖縄から基地撤去交渉をするのが真の『外交』なのではないか。
その行き先が表題のスービックである。勿論、荒唐無稽な論と分かっているが、海兵隊をグアムに移転する事を考えればはるかに戦略上は優れている。
スービックには普天間と同じ2700mの滑走路があって物理的には問題はない。フィリピン国内の反対運動が問題だが、基地問題はババ抜きと同じで、そのババを掴ませるにはどういう手を使えば良いか、フィリピンには悪い話にならないように交渉するのが政治家の仕事になる。
先頃、オバマが貫徹した保険制度改革の様な心構えが、民主党の政治家に無い事が貧弱さを感じるし、今回の普天間問題で、日本から基地を無くす考えがあまり見られなかったのも怖い。
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- ホンジュラス・想い出100景 その49 ホンジュラス流の神輿
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2010.03.26 Friday
我が家の裏にある教会からこの行進は始まる。この教会前はいつも通るが、2年間で扉が開いたのはセマナ・サンタの時だけだった。
写真は片側20人、計40人で担いでいる。左手にある建物は学校で、その中で作っている時に一度見せてもらった。ずいぶん重そうな作りだったが、以前はもっと重かったと言う。
これを3時間位かけて、町内の決まったコースを歩くから日本の『神輿の宮出し』と同じである。
写真の右手側は公園になっていて大勢の見物人で埋まっている。天気は暑い時期で、担ぐ人は行進の始まる前から汗をかいていた。この年は顔を出していたが、次の年は顔を隠し、目だけを開けた三角帽を被って担いでいたから暑かったと思う。
この行進も日本の神輿の様に勢いに任せて練るのではなく、途中、途中で宗教行事が行われ、神父の祈りなどが捧げられる。
担ぐ人は名誉あるのだろうが、苦行の感じもある。キリストが十字架を担いでいる姿を再現しているからそれと関係あるのだろうか。
私が一番興味を持ったのは、担ぎ棒のこんなに長くて素姓の良い松の樹がある事だった。
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