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新・へそ曲がりセブ島暮らし100景 その50 2009年の大晦日
焔 今日で今年も終わり。フィリピンの大晦日は花火の炸裂で元日を迎える。(写真は庭で点した灯油のトーチ)
 この時期1番被害を受けるのは我が家の犬である。犬の鼻が良いのは知られるが、音に対してもかなり敏感である。
 大晦日を待てない近所の子どもが昼間から遊ぶ花火の炸裂音に、犬は身の隠しようがなく逃げまどっている。猟犬は鉄砲の音に恐がらないように訓練されているが、本来の犬は破裂音には臆病である。
 クリスマスと大晦日に夜通し花火をするのは、どこから来た習慣だろうか。中国ではお祝い事に爆竹を鳴らして景気を煽るが、そこから来たような気がする。
 フィリピンに住む中国系の人間が始めたと思うが、先年住んだ、カトリックの国ホンジュラスでも花火をやっていた。スペインの影響なのかも知れない。
 この花火、毎年のことながら、死傷者が出ている。先日のクリスマスには、花火を売る店が失火して、子ども2人が巻き添えで死んだ。
 その時はたまたま停電になり、全市が暗闇に包まれていた時に地平線の一角から花火が盛大に上がった。これは市の行事かなと思って見ていたが、どうも低い位置にしか花火が上がっていない。翌日、ニュースでこれが死者を出した店の事故と知った。
 クリスマス時から今日までに花火で怪我をし、病院に運び込まれた人は200人を超え昨年より多かった。大晦日にはまた多くの人が担ぎこまれる事だろう。
 何度も花火の危険性はTVなどを通じて伝えられているが、一向に事故は減らない。花火をしているシーンを見ると直前まで花火を持って度胸試しをしている者が多く、これが事故の元のようだ。フィリピン人の好む『マッチョ』思考が問題のようだ。
 日本はそれなりに寒い大晦日だろうが、こちらはTシャツ姿で年を送る。年末年始の日本は寒いので帰らないが、正月を日本で過ごしたのはいつだったろうかと、想い出しながら年を送る。毎度ながら、来年は良い年を迎えたい。
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author:cebushima, category:新・へそ曲がりセブ島暮らし100景, 10:37
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12月31日(木) 曇り、中風 閑話休題 《 フィリピンの株価 》 
PSEロゴ 私は株には興味は無いが、数字の動きは注視している。

 日本は日経平均10,546円余で大納会となった。20年前、バブル最盛期の19891229日の史上最高値38,915円と比べると3分の1以下である。

 20年経っても回復しないのはバブルが異常だった証明になる。あれを日本の絶頂期と考えると、後は下降するか横ばいになるのが歴史の常で、相変わらず昔日の栄光を求める日本の政治、経済は何も学ばず生み出していないのが分かる。

 フィリピンの証券取引所はPhilippine Stock Exchange (PSE)と言って、マニラ首都圏マカティ市にある。(図はPSEのロゴ)

 ここの本年最終株価が3,052ポイントだった。ミレニアムの2000年になる前にフィリピンの株価は1,600位だった。当時、2000年には株価が2,000ポイントを超えるかどうかとゴロ合わせで話題になっていた。

 なかなか2,000を超える事が出来なかったが、この9年間で2,000を超えて3,000台まで行った。小さなバブルがフィリピンにあった証拠である。

 これがリーマン・ショック後の今年は10年前の水準まで落ち込んだ。しかし、3月に2,000台、11月に3,000台を回復しここに至った。

 昔からフィリピンを知る者としては、フィリピンの株売買などインサイダー取引で成り立っていると思うからとても信じられない。大統領自らや、親族が株のインサイダーで儲けた話などたくさんある。それでもフィリピンで株をやる人間が多いのは、経済活動としてより『博打』の感覚が強いのではと思う。

 100年に1度の経済恐慌を招いたアメリカのウォール街の連中はその典型的な輩である。会社を破綻させて高額の金を取るなど、資本主義の原則に反する行為だった。儲ければそれだけ見返りがあって当然だが、赤字にしてもらうものはもらうではおかしい。

 金融工学などと錬金術のシステムを考えた連中は懲りずに息を吹き返しているが、何度痛い目にあったら目が覚めるのだろうか。打たれても息を吹き返すから経済人ではなく『博打うち』と言われる由縁なのだろう。
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author:cebushima, category:閑話休題2009年12月, 09:24
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新・へそ曲がりセブ島暮らし100景 その49 年末とゴミ
ゴミ フィリピンには仕事納めの慣習はない。クリスマス明けから普通に仕事を始める。
 フィリピンには制定した祝祭日が年17日間あるが、今回調べたら大晦日も元日も祝日になっていた。
 30日は『ホセ・リサール』の日、31日『大晦日』、明けて1月1日は『元日』で連休になっている。以前は、大晦日も元日も関係なく仕事をしたから、いつの間にか決めてしまったようだ。
 あるいは、私の記憶違いかも知れないが、フィリピンに来た当時、元日に普通に仕事をやった記憶が強烈に残っている。正月よりもクリスマスの方が重要で、国が違えば考えも違うのだと学ばされた。
 日本ではこの時期に大掃除をするが、こちらではそう言った事はしない。日本のように粗大ゴミをボンボン捨てるような国情ではなく、いつまでも大切に使い取って置く。
 ところが、いわゆる塵芥については捨て放題である。写真はモール内のゴミ箱を撮ったが、歩きながら飲んだカップばかりが捨てられている。消費者も問題だが、これを提供する店はもっと問題が多い。
 こう言った店は自店で出したゴミがどのように処理されているか考えが及んでいない。歩きながら飲食させるなどもっての他である。
 こういった飲食方法はアメリカから生まれているが、アメリカもろくでもない事をしている。その意味では私は立派な『反米』である。客からゴミ処理費として十%上増しして販売したら、こう言ったみっともない事は減るのではと思っている。
 フィリピンには『スカベンジャー』と言ってゴミを収集して生計を立てている人が多い。昔の日本にも『バタヤ』とか『クズヤ』と言った人々が町内を回っていたが、今はもう居ないのだろうか。
 ゴミは生活している上で必ず生じるが、ゴミの減量を考えなくてはいけない。最近、私の住む町内でもゴミの分別収集が始まった。最初の一歩である。ロゴ
author:cebushima, category:新・へそ曲がりセブ島暮らし100景, 10:25
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