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Philippines 2010 選挙 Watch (31) 日本の社説に書かれたフィリピン選挙
社説を書いた毎日新聞 512日付毎日新聞に『比大統領選選挙 政治改革に期待する』の表題で社説に載った。

 社説と言うのはその新聞社の考え方を示すもので、最も大事な記事になるがまた最も面白くなく、最も読まれない記事でもある。

 それはさて置き、日本の新聞の社説にフィリピンの事が載るのは極めて珍しい。(興味のある方はhttp://mainichi.jp/へ)

 この間の、看護師、介護士の件で書いた新聞もあったかも知れないが、マスコミの世界では欧米以外は傍流で、次にアジアになるがその中でもフィリピンは特にニュースの取り上げ度が低く、大事件のあった時だけしか書かれない。

 今回の社説に関してだが、もう少しまともに書けないかと思った。自分の頭で書いているのではなく、他人の取材を継ぎ合わせて書いた代物で、この程度で社説に載るとは今の新聞の力量は落ちたと感じ、日本のマスコミのフィリピンに対する距離感もこれで分かった。

 おこがましいが俺だってもう少しまともなものを書けると思った。勿論、筆者はフィリピンに好意的なのだろうが、その日の社説のトップは『パロマ裁判』について書かれているから、社説欄としては乗り気がなくて掲載したかなとの感じもある。

 現在、開票中のフィリピン選挙だが、日本ではアキノ当選と共に、マルコス家の復活などと書いているボケた記事が多い。

 マルコスはルソン島北端のイロコス・ノルテ州出身で、マルコスが24年前にハワイに一家挙げて逃げても、その州は現在に至るまでマルコス家の領地で、没落も復活も無い。

 今回に関して言えば、長男が宿願の上院選当選を大きな出来事と見るが、この息子は前の上院選では落選していて、ようやく当選である。

 フィリピンには『マルコス・ロイヤリスト』と言う一定の層があって、未だ、マルコス時代が一番良かったと思っている人が多い。今回は作戦を変えて、失速したヴィリヤール陣営に取り入って票の嵩上げを計りイメージ選挙で息子を当選させた。

 またイメルダが下院選に当選と言うが、上院に出た息子の後釜に座っただけで、息子が上院選に落ちたら息子に変わるだけである。

 娘にアイミーと言うのが居るが、これは今回州知事に当選。しかしどちらのポストも39年以上は続けられないので兄妹で知事、下院議員をたらい回しにしている。領主だから許されるのだろう。

 これはフィリピン中同じ状況で、大は大統領から小は町長、町議まで一族で首長、議員職をたらい回しにするのは当たり前、この国の文化(?)になっている。

 選挙民が一番悪いのは確かだが、職の無い国としては利権を運んでくれる首長、議員にぶら下がるしかない事情もある。

 政治と言うのはこの国の第4次産業と思って良い。

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author:cebushima, category:Philippines 2010 選挙 Watch, 18:53
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