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空想旅行記2020 第1回 『特急を中心に廻る日本一周 鉄道の旅』 10日目=宮崎⇒大分⇒小倉⇒岡山

【以前青島へ行ったがバスなのか鉄道なのか覚えていない】

 

【写真−1 椰子の樹の植えられた駅前が宮崎らしさか】

 

 宮崎駅には昔、東京から鈍行を乗り継ぎ鹿児島まで行った時に、九州は小倉からだったと思うが東岸を走る日豊本線に乗って南下し途中下車している。写真−1は現在の宮崎駅だが、この駅舎の竣工は1993(平成5)年で、途中下車した時は旧駅舎であった。

 

 宮崎市には古い知人の写真家が住んでいて、最後に会ったのは昭和の時代で旧交を温める。旧友の『公害』を取材した写真集がセブにあり、久し振りにページを開くが、水俣を始めとした昭和の公害は解決に向かったが、それに代わる『原発問題』は底なし。

 

【写真−2 青島神社にも行っているが記憶に残っていない】

 

 宮崎駅で途中下車したのは写真−2の『青島』に行くためで、そこからバスで行ったような記憶だが、南宮崎−志布志間に『日南線』があり、『青島』駅で降り歩いて行ったのかも知れない。青島の周りを囲む『鬼の洗濯板』上を歩き、不思議な印象を持った。

 

 かつての宮崎は新婚旅行のメッカとして有名であったが、今はそういう話は聞かない。世の中が贅沢になって新婚旅行で海外に行くのが当たり前になったためもあるが、同じような場所に集中するのは旅行会社の商売の賜物であろう。そういえば、セブやボラカイ島など韓国人の新婚旅行先として大人気だが、コロナ禍で今は全部駄目。

【海沿いを北上し臼杵を通過すると大分は近い】

 

【写真−3 ダーク色の車体塗装というのは上越新幹線の『現美』同様難しい】

 

 宮崎発8:06、大分着11:08の特急『にちりん6号』に乗車。明るい色調に塗られている特急が多い中、グレーのツートン・カラーは異色な感じ。『787系』と呼ばれる車両で、『つばめ』という名で博多から東回りで西鹿児島までかつて走らせていた。

 

 宮崎には『シーガイア』という複合リゾート施設があり、巨額赤字で有名であったが近年は持ち直すもののコロナ禍でどうか。博多から宮崎空港まで『にちりんシーガイア』という特急を1日1本走らせ、車種は博多−佐世保で乗った特急『みどり』と同じ。

 

【写真−4 下部が白くなっているのは過去の増水時に川となったため】

 

 特急『にちりん6号』は宮崎を出てほぼ海沿いに走るが、延岡を過ぎると内陸部に入り佐伯に出るまで山中を走る。以前の鈍行の旅では、ノロノロと峡谷を走った記憶を持つが特急のグリーン席でサアーッと走り抜けてしまい、記憶は蘇らなかった。

 

 佐伯の次には『臼杵』に停まるが、この臼杵は写真−4の国宝指定の磨崖仏のある地で知られる。この磨崖仏は平安から鎌倉時代に造られたが、作者、動機など分かっていない。写真中央の『大日如来』は頭が手前に落ちていたが1993(平成5)年に復元。

 

【大分駅で別の特急に乗り継ぐ】

 

   

【写真−5 本当に日本中の駅前風景はJRの金儲け主義で面白くなくなった】

 

 大分駅から小倉駅行きの特急『ソニック24号』に乗り継ぐ。大分駅も途中下車した記憶はあり、その時乗った鈍行が1時間近く停車するので、駅前でパチンコでもしようかと外に出た。2012(平成24)年に高架に、2015年に写真−5のように整備された。

 

 日豊本線は小倉−鹿児島間の462.6キロと長いが、その多くは今も単線、全線電化となっていない。かつて小倉から乗った鈍行列車はディーゼル車で、窓も引き上げる形式、乗客のいない車内を見て本当に目的地へ行くのかと不安になったことを想い出した。

 

【写真−6 丸味を帯びた先頭車両はまるで飛行機の様】

 

 大分駅で乗り継いだのが写真−6の特急『ソニック24号』で大分発11:10。特急『にちりん6号』の到着時間は11:08で乗り継ぎ時間はたった2分しかない。しかし、同じホームの反対側に停まっていて、横に移動するだけで問題はなかった。

 

 写真−6が特急『ソニック24号』で、ソニックの意味は『音速』だが、最高運転速度は時速130キロで特に速くはない。車体塗装は2種類あり白が『885系』、青のメタリックが『883系』。グリーン席は2席×1席の独立した革張りで、かなりゆったり。

 

【小倉から山陽新幹線へ】

 

【写真−7 太鼓は人類最初に手にした音を出す楽器との説がある】

 

 大分駅から1時間半弱の12:37に小倉駅に到着。小倉からは13:20発山陽新幹線に乗り換えて岡山駅まで行く。岡山到着は16:37だが、翌日の予定は四国に渡ってぐるっと回るので、早めに本日は切り上げて岡山泊まりにする。

 

 小倉というと写真−7の400年の歴史を持つ『祇園太鼓』で、祇園太鼓といえば『無法松の一生』。映画の『無法松の一生』は戦前の坂東妻三郎版と1958(昭和33)年の三船敏郎版があり、三船版は第19回『ヴェネツィア国際映画祭』で最高賞の『金獅子賞』を受賞。

 

 ヴェネツィア国際映画祭は日本映画との相性が良く、過去に黒澤明『羅生門』、北野武『HANA−BI』が金獅子賞。銀獅子賞に溝口健二『雨月物語』『山椒大夫』、黒澤明『七人の侍』、熊井啓『千利休 本覚坊遺文』、北野武『座頭市』で受賞。なお、三船敏郎は第22回、第26回で男優賞を受賞していて世界的な俳優であったことが分かる。

 

【写真−8 岡山といえば鬼退治の桃太郎だが近年は悪人説もある】

 

 小倉から乗ったのは『こだま744号』で、ジャパンレイル・パスは新幹線、特急は乗り放題となっているが、新幹線『のぞみ』と『みずほ』には乗車できず、そのため、ここでの新幹線路線は利用する選択幅は狭い。また、第3セクター線なども乗れないところがあって、日本人ならその制限は分かるが外国人だと間違えて乗る人もありそうで、その場合、別料金を取られるから要注意。

 

 各駅停車の『こだま』で岡山駅に到着。この駅は前回の新幹線全線乗車の旅で何度も利用しているが、駅構内から一度も出ていない。写真は新幹線ホームから改札口へ降りて行く階段で正面壁にあるコピーの『ようこそ吉備国』が優しく感じる。

 


 

author:cebushima, category:空想旅行記 2020, 18:22
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