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ミンダナオ島紀行 ダヴァオ篇 2019 その(9) マティ市にある使われていない飛行場へ

 マティ市の中心から少し山の手に向かって10分位車を走らせると、平らな場所に出て写真−1の飛行場に当たる。

【写真−1 舗装の維持も大変と思うが白線があるから利用はされている】

 

 どこの飛行場でも飛行場の周りは警戒は厳しいが、この飛行場は只の原っぱ状態になっていて車で写真−1の滑走路に入ることは問題がない。

 

 マティ飛行場は滑走路一本を持ちその長さは1625メートルあるが、かつても将来的にも定期便の就航する見込みはなく、宝の持ち腐れ状態となっている。

 

 この飛行場は東ダヴァオ州唯一になるが、かつてこの飛行場の旧名は『イメルダ・マルコス飛行場』と呼ばれていて、現在は『マティ飛行場』の名称に戻っている。

 

 フィリピンの国庫を簒奪した泥棒イメルダの名前が平気で付けられたのは、40年近く前に迎合していた地元の政治屋や有力者も多かったということであり、イメルダはマルコス独裁政権花盛りの時に用もないのに自家用機用に飛行場をこの地に造らせたのではないか。
 

【写真−2 こういう飛行機を持てる層がフィリピンには多い】

 

 その飛行場に写真−2の格納庫がいくつもあって軽飛行機が何機も並んでいて、写真の左端にはヘリコプターまで格納されている。

 

 数えてみると全体で10機以上あって、このような場所に軽飛行機がこれだけ格納され、しかもいつでも飛べる状態になっていることに驚いたが、この地方は大規模なバナナ農園が多いために農薬散布にでも使われているのかなと思った。

 しかし、機体の様子を見るとそういった感じは薄く、どこかの金持ちが自家用に持っているようで、交通不便なこの地域では自家用飛行機を持つことなど不思議ではないのかも知れない。

 他の格納庫にはウルトラライト・プレーンが何機もあって、ここにはそういったクラブがあり、体験飛行も可能となっている。

 

【写真−3 体験飛行代はいくらか聞き漏らしたがそんなに高くない】

 

 そういった飛行機の写真を撮っていると写真−3のチラシをもらったが、これは15分〜30分のウルトラライト・プレーンの体験飛行勧誘で、せっかくの機会なので体験できるかと聞いたら、今日は気流が悪いので飛べないといわれた。

 昨夜は大雨がこの地方に降ったためだが、飛行に適するのは午前中の早い時間で飛行場を訪れた時は既に遅いが、こういう自然の中で空中を飛べたら気持ちの良いことは確か。

 格納庫に収まったウルトラライト・プレーンを見ると、2人乗りゴーカートにパイプでビニール張りの大きな翼を取り付けたような造りで、こういうのが空を飛ぶのかと不安な感じはするが、その露出感で風を切って飛ぶのが面白いのかも知れない。

 

 昔、アフリカで知人が飛行機操縦を習っていた時に、その助手席に座って操縦桿を持たせてもらい操縦したことがあるが、空に浮かんでいる時の操縦は簡単であった。

 

 こういった忘れ去られたような飛行場はフィリピン国内にはたくさんあるが、セブの隣にあるボホール島に初めて行った時、タグビララン飛行場はマティ飛行場と似ていて、滑走路は少し長い。

 

 ボホール島は観光地で知られていて、セブやマニラから直行便が数多く飛んでいるが、最近新たな飛行場をボホール島と橋で繋がるパングラオ島に造った。

 

 島の真ん中の山を削って造っていて、一度その近くを飛行機で通ったことがあって、荒々しく山を平らにしている状態を見て『破壊』を受けたが、観光開発の美名のもとには自然などどうでも良いのであろう。

 この新空港、日本のODA150億円ほどが注ぎ込まれて滑走路2500メートルを持ち、2018年11月に開港したが国際空港と冠されているように近隣諸国からの海外客を当て込んでいる。

 

 旧タグビララン空港は閉鎖されたが、市街地に近い広大な跡地は大手デベロッパーが開発すると思われ、新空港が必要であったのかどうか不明で、日本のODAがいいように利用されて私企業を利する例になりそうだ。


 

author:cebushima, category:ミンダナオ島紀行 ダヴァオ篇 2019, 19:55
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