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へそ曲がりセブ島暮らし2019年 その(33) セブで飲む或る日のスターバックス・コーヒー

 セブにスターバックスが進出したのは1990年代も終わり頃であったと思うが、その第1号店はアヤラ・ショッピング・モールで、今もその店は健在である。

【午前の早い時間なので客足はこれからか】

 その後、セブには次々とスターバックスの店が作られ、以前はどこそこに店があると分かり店舗数も把握したが、今はセブにいくつ、どこにあるか分からず、それだけ各所に出来たことになる。

 フィリピンのスターバックスを経営しているのは高級店で知られる中国系資本の『ルスタン』で、このルスタンはかの独裁者の妻イメルダが外国化粧品欲しさに大株主であった時もある。

 小生の住む地域に歩いて行ける範囲に以前スターバックスの店があって、こんな人の来そうもない場所にどうして開店したか分からず、その内潰れるのではないかと思ったらやはり日ならずして閉店し、他の場所へ移ってしまったから、それなりにリサーチは行っているのであろう。

 スターバックスの販売価格はその国の経済力に応じていて、フィリピンのスターバックスのコーヒー一杯の値段は、先日久し振りに写真の店に入って分かったが、中サイズで125ペソ(日本円で約270円)であった。

 今、日本では一杯いくらするか分からないが、日本は300円はするであろうから少し安く、セブに日本人の10倍以上、数万人は居るという韓国の人に聞くと、フィリピンのスターバックスは本国より安く、こちらで飲むのを楽しみにしているという。

 そういえば韓国の一時間当たりの最低法定賃金は日本を上回っていて、韓国に対して無意味な優越感を覚える日本を慌てさせているが、最低賃金を巡っての反応は労働者側雇用者側も鈍く、今度の参議院選でも大きな争点にはなっていない。

 法定最低賃金といえば、セブの一日の法定最低賃金が500ペソを超えた程度であるから、一杯が100ペソを超えるコーヒー値段はフィリピン人にとっては気軽に飲めるとは言い難い。

 それでも、コーヒーを飲む文化は確実にフィリピンにも浸透していて、コーヒー・チェーン店はたくさん進出し、そこそこに客も入っているし、個人で開業する店も増えている。

 ただし、この手のチェーン店も個人開業の店のコーヒーの味は芳しくなく、コーヒーそのものを飲ますというより、パソコン作業の場所貸しのような感じで客が利用している。

 また、フィリピンは特に暑いせいか冷たいシェーク物を飲む人が多く、コーヒーを飲む人は少数派でこれはコーヒーを売り物にするスターバックスでも同様で、そういう傾向のため、コーヒーなど色と匂いが付いていれば良いという感覚で、コーヒーを淹れることに無頓着な店も多い。

 もっともフィリピンで淹れたコーヒーを普通に出すようになったのはコーヒー・マシンの普及と関係があって、これだと誰でもコーヒーはマニュアル通りにすれば淹れられるが、味は単調になる。

 コーヒーは豆、焙煎、淹れ方いかんで味が天と地ほども変わる飲み物で、日本ではこのコーヒーの淹れ方に関してかなり五月蠅い店が林立していて、チョッとしたブームになっている。

 中には神がかり的な店もあるが、素性の良い豆を焙煎し、焙煎が新しい内に挽いて手順通りにドリップで落とせば、誰でも美味いコーヒーは淹れられ難しい飲み物ではない。

 この中では、焙煎がポイントで焙煎した後せいぜい2週間くらいしか、コーヒー本来の香りと味は保てず、それ以降は味も香りも下降して行く。

 そういう意味では焙煎した豆は生ものと同じで、市販されている有効期間が半年も先まであるのは考えもので当初よりは味と香りはかなり落ちる。

 この焙煎が新しい豆は挽いてお湯を少量注ぐと泡と共に盛り上がり、その盛り上がり方で豆の焙煎が新しいか古いかがたちどころに分かり、古い豆ほど盛り上がらず、ましてや挽いてしまった缶入りのコーヒーの粉など推して知るべし。

 セブで店内で焙煎している店はいくつあるか分からないが、1軒だけ知っていてそこで飲んだが、せっかくの焙煎設備があってもコーヒーの香りが店内、店外に流れていない。

 これはどこでもいえるが、店外、店内にコーヒーの香りが流れていれば美味いコーヒーを飲ませる店で、こういうコーヒーの香りが漂う店はスターバックスを含めてセブには全くないといって良い。

 焙煎までしているその店だが、小生宅近くに支店を出して近いので何度か行ったが、出されるコーヒーは酷く、どうなっているのかと思っていたら、いつの間にか閉店してしまった。

 さて、写真のスターバックスの店に戻るが、ショッピング・モールの最上階にあり、窓側から見下ろすといくつものビルが見え、セブのビジネス街光景が広がる。

 初めて入った店だが、コーヒーはアメリカンとブリューの2種類があり、その違いは分からず『どちらの方が新しい?』と店員に聞いたら『アメリカン』といい、アメリカンというのは薄いコーヒーの代名詞でどうかなと思ったがアメリカンを注文をする。

 スターバックスのアメリカンで思い出すのはタイ・ノンカイにあったスターバックスの味で、通常のコーヒーを3倍くらいに薄めているのではないかという味で、バンコクで飲んだ時も薄くてどうもタイのスターバックスはこういうコーヒーが普通のようだ。

 店員の作業を見ていたら新しい豆を機械に入れていたから恐らく朝一番のコーヒーになるのではないか。そうして出てきたコーヒー、いかにもスターバックスで普通に飲んでいる味のコーヒーで当たりであった。


 

author:cebushima, category:へそ曲がりセブ島暮らし 2019, 19:54
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