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へそ曲がりセブ島暮らし2019年 その(31) 庭のコーヒーの樹に実が成る

 コーヒー豆の産地は南米や中米が大産地の印象を持つが、今は東南アジアもコーヒー栽培は盛んで、今やヴェトナムがブラジルに次いで世界第2位の生産量をあげているという。

 ヴェトナムでのコーヒーの淹れ方は特徴があって、カップの上に底に細かい穴のあるアルミで出来たい小さな丸い容器を乗せ、お湯を注いでカップに直接落としている。


【一ヶ所に10個ほど実が成り現在の大きさは大豆より少し大きい程度】

 ただし、この間ヴェトナムに行った時に、ホテルでコーヒーを頼んだらわざわざヴェトナム方式で頼まないと飲めず、ちょうどホー・チ・ミン市にヴェトナム初のスターバックスが出来るというニュースが流れ、ヴェトナム方式も少なくなる時代に入った。

 その時、ヴェトナムの市場でコーヒー豆を買い、セブに帰っていつものようにドリップで淹れたが味の方は平凡、芳しくなかった。

 これはいつローストしたか分からないためであり、ローストをして販売する期間が長過ぎて風味を失うのはどこの国も同じで、生豆の生産は伸びてもその後の処理の不味さがコーヒーの美味さを殺している。

 

 東南アジアではインドネシアの『トラジャ』が有名だが、フィリピンにもジャコウネコの糞に含まれる豆が採れ、これはフィリピン国内でもかなり高い値段で売られているが、生豆はともかくローストとその後の管理、淹れ方の不味さから値段ほどの効果は出ていない。

 フィリピンの栽培品種は『ロブスター』種がほとんどで、この種類は量が採れるために、大部分はインスタント・コーヒー原料に回され、実際フィリピンにはネッスルの大きな工場がある。

 フィリピンに来た当時、コーヒーを飲むというとレストランでもインスタント・コーヒーを出すのが当たり前で、それもカップに白湯を入れインスタント・コーヒーを瓶ごと出していた。

 その当時は、1人分に小分けしたパッケージが世に出ていない時代だったかも知れないが、今は白湯を出す店は見かけなくなったし、味はともかく豆から抽出したコーヒーを飲ます店も増えた。

 小生のコーヒーの飲み方は何も入れない『ブラック』方式だが、最初からそういう飲み方をしていたのではなく、砂糖もミルクも入れた甘い飲み方をしていたし、カフェオレなど砂糖と牛乳をたっぷり入れたコーヒーも大好きであった。

 それが20代に豆を挽いてドリップで入れる方法を覚え、まずミルクを入れる飲み方はいかにもコーヒーとは違う、味を不味くさせる飲み物と分かり卒業した。

 その後しばらく砂糖だけを入れる飲み方は続いたが、ある日砂糖を入れずに飲みそれを数回続け、その後砂糖を入れて飲んだらあまりにも甘くて全くコーヒーの旨味を感じず、それからブラックに移行した。

 コーヒーは飲み過ぎると身体に悪いといわれるが、これは1杯のコーヒーに砂糖をスプーン2杯も3杯も入れて飲む人を指すもので、1日に5杯程度飲むとするとスプーンに10〜15杯も使うから、明らかに大量の糖分の取り過ぎで身体に悪いことが分かる。

 コーヒーそのものは癌に対して免疫力を付けるのではないかなどと疫学的に研究されていて、少なくても有害なものではなく、身体に良くないというのは砂糖の取り過ぎから来ている。

 コーヒー豆を購入するだけでは飽き足らず、フィリピンはコーヒー豆が採れるので自分で栽培しようとなり、セブ島の北の方に土地があるので、農業省の育苗地でロブスターとアラビカのコーヒーの苗を購入し植えたが、2013年にこの地域を襲った未曽有の台風でこれら苗は全滅した。

 その時、自宅で育てていた苗は無事であったので、大きな鉢に植え替えて庭で育てていたが、なかなか花が咲かず、ようやく花が咲いたと思ったら今度は着果せず、自前の豆を採取してコーヒーを飲む考えも無理かと思っていた。

 ところが今年になって、ロブスターの樹の方に着果しているのを見つけた。着果するまで6年近くかかり、通常だと2〜3年で実は成るらしいが、水だけをやり剪定や肥料やりなどをしない放置状態の悪条件でも、セブの都会地でコーヒーの実の成ることが分かった。

 ただし、実が成ったとはいっても、熟した実を『コーヒー・チェリー』と呼ぶように赤くなって収穫するまでには半年ぐらいかかるし、その後の生豆にする処理も手間はかかるし、実際にローストして淹れるまでにはまだ道は長い。

 

 物の本には1本のコーヒーの樹から1キログラムの生豆が採れると書いてあったが、それは太い幹を持つコーヒーの樹であって、親指ほどの太さしかない庭のコーヒーの樹からはその半分もできないのではないかと思う。

 また、コーヒーの樹は霧がかかる標高の高い山中で栽培するのが良い味になるといわれ、海抜数メートルしかない我が家の、しかも都会の空の下では味の方はどう見ても良いとは思えない。

 しかし、セブ島北の西海岸の町でコーヒー栽培が盛んになっている地域があって、低地で直射日光にも強い品種を植えれば相当育つようで、今一度、台風で全滅した場所に植えてみようかと思っている。


 

author:cebushima, category:へそ曲がりセブ島暮らし 2019, 19:10
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