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へそ曲がりセブ島暮らし2019年 その(26) 夕間暮れ時に舫われたヨットを見ながら

 先日、知人とマクタン島にあるレストランへ行った。

【写真のヨット 航海できるようにするにはかなりの金がかかる】

 マクタン島には国際空港があり『セブのリゾート
』として有名な地帯はこの島の東側の海岸線に造られ、西側は狭い海峡を挟んでセブ市に向かい合うが、海はリゾートには程遠く工場地帯にあるような海の色をしている。

 マクタン島は島とはいいながら、人口は50万人を超しフィリピンの人口増加を象徴するような場所だが、日本との直行便があるということで、経済特区がいくつも造られ、日本の企業もかなり進出し、雇用だけの面でいえば数万人が特区で働いていて失業率が非常に高いこの国では貢献している。

 ただし、フィリピンの1日の最低賃金はマニラ首都圏が一番高く、セブは500ペソを少し超えた程度であり、セブで飲むスターバックスのコーヒー1杯が170ペソである値段を考えると、この国は相変わらず低賃金国であるといえる。

 日本の企業が大挙してフィリピンに進出したのも、この低賃金を狙ったもので賃金が高くなれば他の国に移り、今はヴェトナムが人気となっているが、こうして低賃金国を求める企業活動だと、最後はアフリカに行き付くのであろうか。

 フィリピンでもこの最低賃金が守られているのは良い方で、実際はこれ以下で働いている例は多いし、フィリピンの労働慣行として6ヶ月以上連続して雇用したら正規社員にしなければならないという法律があって巧妙に運用されている。

 つまり、6ヶ月目に入った雇用者を首にして時間を置いてまた雇用すれば良いという手法が企業に蔓延していて、日本の進出企業も同じ手法を採用し、直接雇用せずにマンパワー会社からの派遣という形態にすると、この違法行為は延々と続くことになる。

 それでも働く場所の少ないフィリピンでは働く場所があれば良い方なので、労働者は会社都合で働くことになり『労働者の権利』などあってないようなものになり、労働組合活動はあっても微弱である。

 小生が初めてフィリピンに住み始めた30年以上前、デパートに行って働いている女性達が全く働く意欲がないことに驚いたことがあって、やはりフィリピン人は怠惰だなと思った。

 しかし、6ヶ月経てばほとんどは自動的に首になる労働者だと分かると働く気が起きないのはもっともだと思い、それならば働かなくても良いとまで思った。

 こういった悪しき労働慣行に対して、現在の大統領は、正規労働者にしろと取り組んでいるが、貪欲な企業経営者からは儲けられなくなるといい、日系を含む外国資本企業は雇用条件の緩い国に事業を移すなどといっている。

 この労働者の正規、非正規問題は日本でも問題になっているが、企業にとって都合の良い非正規労働者が最近では労働者の40%近くを占めるという統計があって、これには驚かされた。

 こういう基本的な部分が企業ばかりに有利になり疎かにされていると、日本という国の崩壊が始まると思うが、金儲け主義の日本は省みないようだ。

 こういうギリギリの線に立たされつつある日本だが、何しろ『スマホ』という病原ウィルスに侵された若者ばかりで、真正面から現実をしっかり見つめることが出来なくなっているのではと感じる。

 今やスマホを見るのは『病気』と同じで、その症状は俯いて正面を見られないこと、繋がりなどというありもしないことを盲信、情報操作に惑わされるなど症状は重篤である。

 あれだけ、情報などとスマホに噛り付いている割には、浅薄、物事を考えられず昨今の日本の政治の貧困に対して無条件の受け入れなどなど、たくさんあり過ぎる。

 そういえば何かの物事に対してインターネット上で意見を吐くのは、実はコンマ0%以下の人々という調査結果もあり、時々炎上などと騒いでいるが最初から相手にしなければ済むことでまともに相手にすることはない。

 ついでに書くとこういったインターネット上でもっとらしい書き込みをするのは、若者ではなく中年以上の人が多いという。

 『引き籠り』という現象が以前より社会問題になっていて、最近の国の調査で40〜64歳が、全国で推計61万3千人いて、15〜39歳の推計54万1千人を上回るという衝撃的な結果が出た。

 従来引き籠りというのは若年層が圧倒的に多いと思われていたのに、中高年の方が多く、こういった人々はそれなりに社会経験もあって、中にはインターネット上でもっともらしい意見を書き込む連中というのは、この人々なのではないかなどと考えるが確証はない。

 この引き籠りが最近事件を起こし、引き籠る人々が何か犯罪予備軍のように取り上げられているらしいが、小生など『引き籠りのどこが悪いのか』であり、非難や批判する対象ではないと思っている。

 この引き籠りの高年齢化は日本の老齢化社会と関係があると思うが、昨年生まれた子どもの数が3年連続で減少し、確実に日本は少子高齢化時代へ真っ逆さまに転がり落ちている。

 これに対して相変わらず何にも道筋、解答を付けられないのが今の日本の政治だが、政治家と称する連中は、日本が絶体絶命に突入する頃は皆死んでいるだろうから先送りしたいところであろう。

 このように馬鹿な日本の政治だが、どうやら7月の選挙は参議院選挙だけで、衆参同時選挙はしないとの話が流れるが、絶妙といって良い『騙しの安倍自民党』、『マスコミ操作』を考えると、何が何でも有利に導きたい安倍の無意味な同時選挙はあり得る。

 などとつまらぬことを書いてしまったが、写真は冒頭に書いたマクタンにあるレストラン前に舫われたヨットで、このヨットは数年前に来た時も同じ水面に浮かんでいて、そのやつれようは前に見た時と変わっていない。

 このヨット、誰が持ち主なのか分からないが、動いた様子や手入れをされている様子はないし、この水面の隣は『セブ・ヨット・ハーバー』で、そこに繋ぐと金がかかるからこの水面に置いているのかも知れない。

 ヨットは36フィートくらいの長さで、センターにコックピットを持ち、後部にキャビンを持ち、恐らく使えないであろうがレーダーなどの航海機器も備え、住まい代わりにするには快適そうなヨットで、このまま置き捨てられているようであるならもったいない。



 

author:cebushima, category:へそ曲がりセブ島暮らし 2019, 20:12
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