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四国八十八ヶ所遍路旅 2017年春 その(92) 番外−香港篇−5 香港島の街角と夕食は

 香港の住宅事情の特異性は世界的に有名で、特に不動産に関しては驚く話が多い。

【写真−1 こういう店の経営者が大富豪か】

 土地のない地域のため、どこもかしこも高層のアパートになっているが、これは香港の土地は政府が所有していて、例外なのはかつてのイギリス総督府のあった敷地だけであったという話を聞いたことがある。

 そのため、香港は土地の所有権というのはなく使用権で動いていて、これは隣接する本土側中国と全く同じである。

 しかも狭い土地の中に人口が多いので人口密度が高く、必然建物は高くならざるを得ないが、この人口密度は世界でも有数の人口密集度だが、2016
年では1平方キロ当たり6544人とある。

 これは東京都が6773人で案外と多いが、東京と香港の人口数と、面積が違うために単純には比較できないが、集中度においては香港は東京の比ではないことは確かである。

 ちなみに世界的な人口密集地であるフィリピンのマニラの人口密度は、2万人を超えるから数字だけでは分からないものが横たわる。

 写真−1は香港の不動産屋の店先の様子だが、何となく日本の個人で営業する不動産屋と同じような雰囲気で面白い。ただし、こんな小さな店でも億に達する物件を無造作に扱っているのが香港らしい。

 香港でワンルームを借りると家賃は月18万円くらいかかるらしいが、香港人の月収手取りは月25万円くらいというから、1人で借りたら大部分が部屋代に消えてしまう勘定になる。

 そのため、狭い部屋をシェアする例が多く、大人になっても2段ベッドで生活しているという話が伝わる。

 住宅を購入するのも大変で、物件の値上がりが毎年20%近いというからとても普通の勤め人には追い付かないので、まだ値上がり前に親が購入していた住居に同居という方法を取る世代が多いという。

 香港は住宅の相続税はかからず、新規に購入した時でも取得税は4.25%という低率になっているが、これを永住権を持たない外国人が購入すると、30%の取得税が課せられるというからその差は大きい。

 ちなみに香港の永住権取得には7年間の居住歴が必要というが、香港の不動産を買い漁っている中国人本土の人間はどうなっているのか分からないが、恐らく有利になっているのであろう。

【写真−2 ポストの色は国によって様々】

 写真−2は香港の郵便ポストで、トラムの通る大通りで見かけた。左側は封書専用で右側が大型郵便物と分けられている。

 香港へ頻繁に行っていた時は気が付かなかったが香港を中国に返す前はイギリスが郵政業務をしていて、その時のポストの色は赤であった。それが返還後に写真の緑に変えたようだが、中国共産党の色は『紅』なので、そのまま色を変えなくても良かったのであろうが、イギリス色を消したい中国側の事情でそうなったのであろうか。

 ちなみに香港の郵便は『香港郵政』と呼び、業務開始は1841年とあり、これはアジアで最古となっている。

 香港は美食の町と知られるが、やはり美味いのは塩の薄味の『広東料理』で、麻婆豆腐で知られる四川省の様な辛い料理はほとんどない。

 実際、広東人と一緒に四川料理を食べたら、辛くて食べられず辛い物を食べたことをあるのかと聞いたら無いとの答えには驚き、中国も広いと感じた。

【写真−3 これで2000円近い】

 写真−3は夕食に食べた料理の品で、遠くに行くのが億劫になってホテル並びの店で食べたが、この店は料理によって値段が均一で、かなり込み合っている。

 左下は『麻婆豆腐』で、辛いといっても味はまろやかになっていて、豆腐そのものの味が濃厚。上は『白身魚とセロリの炒め物』で、絶妙な塩味。右下は広東料理では必ず注文される『油菜心』でこちらも味は外れなかった。

 払った値段は安くはないと思ったが、物価の高い香港では普通のようで1品、2品で食べている客が多く、気のおけないお惣菜料理店といった趣だが、店の前にはベントレーやポルシェといった高い車が停められていて、収入と食事はまた別物と思った。


 

author:cebushima, category:四国八十八ヶ所遍路旅 2017年春, 21:14
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