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続・へそ曲がりセブ島暮らし100景 その79 夕暮れ前の近所の通り
夕暮れ前の近所の通り スモッグが上空をおおっているセブも、ハッとするような空の色を日没前に見せてくれる時がある。写真は空が明るいのに、街の色彩が翳る夕暮れ前の光景を撮った。道路の彼方に山が写るが、太陽はこの山の端に沈み、セブでは水平線に没する太陽の姿は見られない。

この辺りの地名は『バキリッド』といい、土地の言葉で『坂』の事を指す。写真を良く見ると、向こうから下る坂道になっているのがお分かりだろうか。そのため坂の下に当る地域では、雨季時の大雨には冠水して車は走行不能になる事がある。
 我が家は、左に緑色のジープニーが写っている近くにある。この大通り名は『A・S・フォーツナ』で、名称の由来はセブに縁のある政治家から付けた。しかし、我が家に来る電気会社の請求書には『ボニファッシオ』となっている。
 ボニファッシオはフィリピン独立史で有名な人物名であり、こちらの方が早く命名されている。由来があっても、行政や政治屋のお手盛りで、いとも簡単に改名されてしまう。こういう例はセブにはたくさんある。

この通りはセブの東西を結ぶ重要な道路で、以前は写真の半分位の道幅だったが、8、9年前に拡張している。ところがこの幅で拡張が済んでいれば問題はないが、どういうわけか肝心の交差点近くで道幅が極端に狭まっている。
 これは拡張時に引っ掛かる家は立ち退かせたり敷地を削っているが、敷地を削らせない連中があった。これが何れも土地の有力者であったためか強制措置も取らずに、工事は半端な形で終わっている。
 こういう異常な事態も歳月が経ってしまうと日常的になり、今は誰も変則な道路の状態をいう者もいなくなった。拡張以前は特徴のない通りだったが、最近この通りはレストランが林立するようになった。日本食だけでも7、8軒が営業をし、バーベキューなどのフィリピン料理店は数え切れないほどある。また、多くの自動車ディーラーが軒を連ねている。

author:cebushima, category:続・へそ曲がりセブ島暮らし100景, 10:33
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