RSS | ATOM | SEARCH
タイ鉄道 各駅停車の旅 (20) 特選写真 その−3 最終章
 19章に渡って綴ってきた『タイ鉄道各駅停車の旅』も、本章の(20)で終了とするが、この旅行は何の目的も持たない足に任せた旅程で、それでいて時間もあったし資金も珍しく潤沢だった。

 結論から言えば旅は貧乏旅行の方が面白く、同時に連れ合いが居た方がより良く、一人旅の世界はもう卒業という年代を感じざるを得ない。

写真−1

 写真1は路線で多く見た無人の停車場で、周りは雑木林や畑に囲まれた、辺りには人家の見えない場所に作られている。

 それでもタイ国鉄幹線上の駅の一つになり、上り下りの停車本数は17本あることが、駅舎というか小屋の壁に掛かる黒板の時刻表で読み取れる。

 この小屋などまだ回りを壁に囲まれてマシな方で、屋根だけあって四方吹きっ晒しという駅も結構あった。

 こういった無人駅では乗降時の切符販売、回収はどうしているのかと気になる所だが、日本のように使用済み切符は回収しないから、無賃乗車はかなり多いのではと思うがどうであろうか。

写真−2

 写真2はタイからラオスに抜ける入国ルートの一つで、タイ・ウボンラチャターニーからバスに乗って小1時間で国境に着く。

 タイ側の出国を済ませるとラオス側へは写真のような地下道を歩いて行くようになっていて、しかもこの地下道行く手で『くの字』に折れ、不思議な感じを抱く。

 タイとラオス間の関係は悪くないのに、まるで国境紛争に備えているようだが、車の通過状態は暇で閑散としていたし、ワザワザ人間を地下に潜らせて国境を行き来させる理由は分かり難い。

 国境を越えるのに地下道を通ったのは恐らく初めての経験だと思うが、足を踏み入れる時は何となく気味が悪かった。

写真−3

 写真3はウボンラチャターニーで見た光景で、この日はなぜか坊さんの姿が目立ち、公園のあちらこちらで写真のように座り込んで食事をしていた。

 タイもラオスも仏教国といわれるように寺が多い。その様式は日本の木造建築の寺に慣れ親しんだ目にはけばけばしさを感じるが、こういう熱帯の地ではその派手さが映えることも事実。

 坊さん達が着ているお馴染みの僧衣は新しいとオレンジ色という表現で当てはまるが、坊さんにオレンジ色はないだろうと思って調べたら、この色は『檜皮色』とチャンと日本語にはあった。

 檜皮だから檜の皮の色となるのだろうが、檜の皮の色はこんなにオレンジっぽくはなかったと思うが、僧衣も長い間に洗濯して陽に晒されると変色し、やがて檜皮色になるようだ。

 考えてみればタイでは高位の僧でも皆同じ檜皮色の僧衣を着ていて、日本のように階級によって僧衣の色が違ってくることはないようで、その意味では日本の坊主世界は俗と言えば俗と言えなくもない。

 これはカトリックの神職者が被る帽子の色で階級を区別しているのと同じで、共通点がある。それともタイでもラオスでも高位の坊さんを見極めるための何かの飾りや仕掛けがあるのだろうか。

写真−4

 写真4は本シリーズ最後の写真となるが、ラオス・タナレーンからタイ・ノンカイを結ぶ国際列車の様子で、今しもノンカイ駅のホームに到着という一コマになる。

 列車は前方に停まる列車後尾手前に停まり、タイの入国事務所はホームを降りて、線路を越えた次のホームにある。

 今回、タノンチラからウボンラチャターニーへ行く路線に乗ったことでタイ国内にある国鉄の幹線はバンコクーチェンマイ路線と小さな枝分かれ線を除いて乗車したことになり、次の機会にバンコクーチェンマイ線の乗車を試みたい。


 
author:cebushima, category:タイ鉄道 各駅停車の旅, 19:40
-, -, pookmark