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2月12日(水) 晴れたり曇ったり、風弱し 閑話休題 《 2年と11ヶ月前と福島第一原発爆発 》
 211日は未曾有の被害をもたらした震災から2年と11ヶ月目になり、この11日という数字はニューヨーク・アタックの911もあり不吉ではないかという人間もいるが、単なる数字の偶然であって、陰謀好きの連中のお遊びにしか過ぎない。

 また、2月11日は日本の『建国記念の日』で休日だが、これは神話=作り話の中の架空の人物、神武天皇の即位した日が太陽暦で211日になり、戦前の天皇絶対主義の中では『紀元節』として祝していた流れを汲んだだけで史実としては荒唐無稽。

 こういうのが好きな連中は事実などどうでも良く、体裁さえ付けて権威付けて利用できれば良いだけだから、始末が悪い。こういう神話=作り話を、文学ならともかく日本史の中で学ばせようという今の日本の行き方は危ない道を再び歩むような気がする。

 震災の話に入るが、写真は20119月上旬、震災支援で岩手県を回っていた時に、ボランティア用に無料で学校施設が宿泊用に提供され、その講堂に張ってあった写真を写したもので、岩手県陸前高田市の津波被災直後の捜索の様子が写っている。遠景左には全国的に有名になった枯れる前の『一本松』が見え、がれきが一面を覆っているのがよく分かり、地元の人々の何とも表現しがたい捜索姿に胸を打たれる。

 陸前高田市は海岸部に広がった町で津波による被害は町全域を洗い、死者行方不明者2400人近くを数えている。この時の支援は国際結婚をしている家庭支援で入り、陸前高田市と隣の大船渡市両市でフィリピン人を妻とする家庭40世帯ほどにコンタクトが取れた。そのほとんどは仮設住宅に入っていたが、あれから3年近く経って当時お会いした方々はどうしているかと最近気になっている。

 仮設住宅入居は期限を2年と聞いたが、実際は2年で新居や将来設計など簡単にはできなく、どこでも目途が付くまで住めるらしいが、仮設住宅に入ったものの抜けだすことは難しいのではと案じている。

 関東や東北地域が大雪で騒いだ後の、昨11日はこういった仮設住宅にも雪は降り積もり、現地では被災満3年を来月迎えるに当って、行方不明者の捜索を改めて行ったらしいが、陸前高田市の場合、1200人ほどの不明者が出ながら、死亡届を出したのは200人足らずというから、いくら月日が経とうとも関係者の思いというのは深い物がある。

 こういった津波被災地と違って福島の場合は放射能によって難民と化した人々が20万人くらい存在していて、帰るに帰れない状態が続き、この先も見通しは暗い。

 その福島県が最近、県内に住んでいる外国人に福島第一原発爆発後に避難した様子を調査したニュースが流れ、73%が避難した経験があると分かった。3年も経ってからようやくこういった調査が出て来たのは遅すぎると思うが、100人の外国人を調査対象とし、内70人には面接して話を聞いたというから信憑性の高い数字のようだ。

 結果は避難した人51人で母国に避難というのが29人、県外に避難したが21人、避難しなかったが17人、不明が2人となった。この中で県内に住んでいても原発から遠ければ避難しないと見ても、どういった調査地点と人を選定したのかは、発表を見る限りでははっきり分からない。

 この時の福島県内に住む日本人の避難した割合は8%程度となっているから、外国人はかなりの高さで避難したことが分かる。この調査で一番興味を持ったのは、福島第一原発爆発以前に福島県に原発があったことを知っていた外国人は半数を超えた53人という項目で、情報も満足に呑み込めないままにかなりのパニック状態で避難したのではないかと推察できる。

 この結果、福島第一原発爆発以前の福島県には11190人の外国人登録数があって、それが2013年半ばには9489人に減少したことを伝えている。原発といえば、先日行われた東京都知事選では不思議なことに選挙前はあれほど毎日報道していた放射能汚染水漏れなどの福島第一原発関係ニュースが、選挙中はピタッと流れなくなり、いかにも露骨な自民党のメディア操作を感じさせたが、それだけ選挙には危機感を持っていたことになる。

 選挙結果は反原発候補2人に票が割れて、自民党候補が勝ったが、放射性廃棄物が溜まる一方の原子力利用というのは技術としては未熟、後世に危険なツケを回すことを平気でやれる現代人というのは頭がおかしいとしか思えない。


 
author:cebushima, category:閑話休題2014年2月, 20:28
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