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2月10日(月) 曇り時々晴れ、中風 閑話休題 《 フィリピンから見た今回の都知事選挙結果 》
 『在外選挙人制度』というのが海外に住む邦人向けにあり、これは手続きをして資格を得るも地方選挙には投票できず、国政選挙のみ。この制度も海外の在留邦人が『海外居住を理由にする選挙権の否定は憲法違反』と法廷闘争によって勝ち取る歴史を経ていて、自動的に得たものではない。

 制度は2000年から導入されたが、それでも国は抵抗して比例区のみをとしていたが2005年、最高裁がこれも『違憲』としたために2007年から比例区も投票できるようになった。

 私は制度を利用する資格を持つが、今のところ利用する気はない。といって選挙にはこうやって書くくらいだから大いに関心を持つ人間で、利用しない理由を見つけるとすれば『海外に居て国政に投票しても仕方がないのでは』になるし、わざわざ手続き、受領に
2度も在外公館に行かなければならない面倒臭さもある。

 いってみればこの制度は選挙をしたい人だけが選挙をする『選挙人登録』と同じで、日本のように
20歳になれば自動的に居住地の選管から投票通知が来るおかしな制度より能動的なものと感じる。ちなみにフィリピンも選挙登録しなければ投票権はなく、登録しても3年放っておくと無効になり、この制度を日本に導入したらかなりダレた今の政治状況に変化をもたらすのではないかと、自分のことを棚に上げて考えたりする。

 さて、表題に移ろう。今回の都知事選、告示直後にこの閑話休題で週刊誌の票読みを基に『細川当選有力』と書いているが、それがものの見事に外れた。競馬や競輪の予想並みといって良いような結果になったが、それにしても投票締め切りが午後
8時で朝日新聞など800で速報を出していたから、まだ投票箱を開票場に運ぶどころか、投票場にあって封印をしている最中だから事前の調査で舛添(ゲゲゲの鬼太郎のネズミ男)当選はガチガチに分かっていたのであろう。

 なんだこれはと思いながら他のメディアを見ても全部同じ、それで興味を失って横になりあとはそれぞれの候補の票の出方と順位をあれこれ考えている間に寝入ってしまった。朝起きて票を確認したらネズミ男
211万、弁護士98万、元首相95万、元自衛官61万票となっていた。

 東京はただでさえ厳冬期の選挙でしかも大雪になって、投票率は過去下から
3番目の46.14%。選挙前は話題の選挙でもあり投票率が相当上がって、そうなれば元首相には有利と何だか、願望ばかりが強い見通しが反ネズミ男側には漂っていたが、そういう願望を現実と見てしまう所にこちら陣営の甘さはあった。それでもネズミ男側は自公の基礎票以上の票は出なかったから今回の大雪を神風ならぬ『神雪』と見ているのではないか。

 今回の選挙で一番驚いたのは元自衛官が
61万票も取っていたことで、これでこの人物は次回参院選東京地方区に出て、当選する可能性が高くなり本人も周りもその気になっているだろう。しかもこの人物に投票した世代で20代が4人に1人もいた模様で、元首相より支持が高かったというから今の20代は本当に、物事を自分の眼と自分の頭で見ず、腐った既成メディアの情報と、愚にも付かない身内のSNS情報で動く連中だなと思い空恐ろしくなった。

 一方、ネズミ男は
60代以上の高齢者に圧倒的な支持を受けたと分析しているが、半数も掴んでいないのに圧倒的とは腐れメディアの常套表現だが、他の候補に10%程度ずつに分散されたことを考えるとそうなるのだろう。今の60代以上は1960年、1970年前後の政治闘争の激しい波を潜った世代でもあるが、その時代を本当に真剣に考えたのは一握り。

 大多数はわれ関せずで自己保身を図り、そのまま社会で基盤を築いた世代だから、元々存在は利己的だったのは否めず、ネズミ男の元厚相の肩書、言葉だけの福祉対策に引っかかったのも無理はない。

 こういった世代に対して下の世代から批判を受けるが、これは輪廻のようなもので年を重ね上に行けば行くほど革新的なことをいっている奴に限って保守的になるのは否めず、世代の中のわずかな良心的な人間が世の中を憂いて行動に出て、バランスを保っているのではないか。

 今回の都知事選の結果から、安倍自民党はこれ幸いと『原発稼働は容認された』と、選挙中は避けていた争点を強引に持って行くつもりだろうが、こういう汚さを反対党は見習って欲しいもので『分裂選挙だから負けてしまった』など、反原発側は不毛な論議を重ねるべきではない。

 しかしこの手の連中は左右問わずいつでも『馬鹿に付ける薬はない』状態だから、何をいっても聞こえないから始末が悪い。今回の結果を見てかつての『革新都政』時代を担いだ社共時代というのは一体何だったのだろうと思わざるを得ない。この辺りから社共両党は反省をし、優等生の自己満足な批判は自民党を喜ばせるだけである。

 それにしても選挙は『水物』であることも確かで、現フィリピン大統領のアキノだって、選挙直前に浮上した候補であって、それまでは不動産で財を成した上院議員が衆目で当選確実だったから分からない世界でもある。


 
author:cebushima, category:閑話休題2014年2月, 21:39
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