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1月11日(土) 雨時々曇り、風弱し 閑話休題 《 どうなる都知事選 》
  2月に行われる都知事選に元首相の細川が出馬するという。首相まで成り上がった人物が地方自治体の長の選挙に出るなんて、首相の品格を落とすなどとつまらないことをいう奴もいるが、フィリピンでは元大統領のエストラーダが、昨年5月にあった統一選挙でマニラ市長に立候補して当選している。

 また、そのエストラーダを蹴落として副大統領から大統領に居直った前大統領のアロヨも大統領任期を終えたら、すぐに地元の下院選挙に出て当選。

 これは一介の民間人になると汚職で告発されるのを避けるために国会議員になっただけで、その甲斐も空しくアロヨは現在、最高刑は死刑になる略奪罪で捕まり、病院に拘置されている。

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期目の今年の選挙は獄中から立候補して、楽々当選。一度も議会に出なくても地元の手下は意のままで、例え死刑判決が出ても本人は議員を続けるつもりであろうし、選挙民もはっきりいって馬鹿だからアロヨが死ぬまで一票を入れ続けるだろう。

 こういう全く仕事をしない人物に歳費はチャンと出ているだろうから、訴訟好きのフィリピン人がアロヨに対して歳費差し止め訴訟、あるいは議会側が支払い停止をしないから不思議だ。もっとも、こちらの国会議員で議会に出てこないで仕事をしない奴はいくらでもいるから、それを突っつくと文字通り藪蛇になってしまうから、見て見ない振りなのだろう。

 さて、都知事選。前知事の猪瀬の書いた『ミカドの肖像』を読んで、なかなかよく書き込んでいると思ったし、作家でいる分には問題はなかっただろう。ところが石原前都知事時代に副知事になり、石原が知事の座を投げ打ってその後釜に収まったが、例の『5000万円事件』で辞職、1年足らずで失脚した。

 退任の弁が振るっていて『政治の素人だった』と正直にいうが、対する『政治の玄人』も分かるようで分からない。要するに身の程過ぎた立場になって馬脚を現したということになるのだろう。それにしても石原も途中でうっちゃり、今度の猪瀬もうっちゃりとは国務大臣の23人分の価値があるといわれる都知事の座も軽くなった物である。

 写真は新宿副都心にある都庁舎で、右の2本の塔がそれに当るが、設計した丹下健三がパリのノートルダム寺院を剽窃したのではないかという話があって、その目で見るとデザインは良く似ている。何年か前にこの都庁に用があって中に入ったことがあった。役所だから敷居が高いかと思ったが、意外に民間会社よりも対応が柔らかく、役所もずいぶん変わったと思った。

 ついでに上層階にある無料の展望台にも行ったが、周りは高層ビルばかりだから高いには高いがそんなものといった感じだった。むしろこの新宿副都心はかつての『淀橋浄水場』で新宿駅の向こう側に広がる施設を覗いた記憶がある。まだ、新宿駅はビルではなく薄汚れた普通の駅だった時代で、新宿もずいぶん変わったというより変わり過ぎた。

 都知事選に戻すが、自民側は元厚相で自民党と袂を別ったはずの舛添を担ぎ、共産、社民は前回選挙で次点だった(といっても100万票も取れなかった)元日弁連会長の宇都宮を出す。この他元航空自衛隊最高幹部も出て、こちらは相変わらず支離滅裂な石原が応援している。

 そこに細川が元首相の小泉と組んでまるで殴り込みをかけるような形で立候補するというからいつになく見物である。細川は首相や議員職をうっちゃる癖があって、今度の立候補にもその点を突かれているが、今を天下の安倍だって首相職を見事にうっちゃっているではないか。

 また現在75歳という年齢も突っ込まれている。しかし、石原がこの間都知事に当選した時は、細川よりまだ上の80歳間近だったのではないか。佐川急便の金の問題もあるが、もう時効、そのために隠棲して作陶生活をしていたのではないか。と、割合細川に好意的な論調となってしまうが、安倍の危険な路線にノーといえる保守が立ち上がったと見て良いのでは。

 細川が『反原発』で都民に訴えるというのは悪くないし、本心でいっているのかどうか分からないが『勝ち負けは二の次だ』という言や良し。この選挙で2011年の福島原発事故時の恐怖をすっかり忘れてしまった都民及び日本人全体で原発の恐ろしさをもう一度思い出して欲しいものだ。それにしてもかつての『革新都政』時代を懐かしく思う。


author:cebushima, category:閑話休題2014年1月, 21:58
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