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へそ曲がりセブ島暮らし100景 その99 道路工事 
道路工事 アヤラのモールの前で工事をしていた。日本の道路工事風景と変わらないようだが、左に写る黄色い棒をご覧いただきたい。通行出来る道路と作業現場を分けているのは良いが、夜になってもこのままの状態で、注意を促す何の灯火も付いていない。フィリピンはこれが当たり前で、夜の暗い道の工事現場は、自分の目で注意して通行してくれという訳である。ここなどはまだ黄色く塗った目印を置いてあるだけマシな方で、工事現場の多くは道の真ん中に掘り返した土や資材が放置されたままで、ただでさえ薄暗い夜間に、スピードでも出していたら危険この上ない。

実際、そういった工事中の場所に、夜間乗り上げる死傷事故も数多く発生している。このアメリカ並みに裁判沙汰が好きな国民性にしては、そういった事故で相手の工事業者などを訴える例は聞かなく、あくまでも自己責任で済まされている。

 ここは私有地内を走る道路なので、こういった補修が行われているが、国内の道路は公共事業道路庁(DPWH)が管轄している。
 事業規模の大きさの割には予算が少なく、道路建設どころか補修も出来なく、国内の道路は交通量が激増して痛むばかりである。

また、道路建設予算がついても施工工事は杜撰で、完成していくらもしない内に道路が陥没したり、亀裂が入ったりと芳しくない。
 これは予算通りまともに工事をしていればそういう事態にはならないはずだろうが、役所の人間と業者の癒着による慢性的な汚職によって、予算が食われているらしい。

 この間はフィリピンの各役所で使った携帯電話の支払い料が異常に莫大な額になり、政府が各役所に注意を与えた事があった。
 フィリピン人は公務と私用を区別するモラルは低い。
author:cebushima, category:へそ曲がりセブ島暮らし100景, 13:09
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