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6月28日(火) 曇り、微風 閑話休題 《 キムチは世界遺産になるか? 》
キムチ 世界遺産に登録されると、一躍脚光を浴びて観光客が増え、この経済効果を狙って申請する国と地域は多い。

 世界遺産はユネスコが選定し自然や文化を対象にしているが、『無形文化遺産』というものもある。

 これは芸能や祭礼行事、伝統工芸などを対象としたもので、例えば日本では能楽、人形浄瑠璃、歌舞伎が登録されている。この顔ぶれから落語や浪曲、日本舞踊といった、いわゆる古典芸能は全部入り、相撲だって相応しいと思うがきりがない。

 登録された三分野は専用の国立劇場などが作られているように(歌舞伎の場合はないが私企業が所有)政治と密着していないと登録は難しいのだろう。

 韓国のニュースを見ていたら『アリラン』や『キムチ』は文化遺産に入らないのかという記事があった。これは中国がアリランを国内少数民族の一つ朝鮮族の無形文化財として認定したことに触れていて、韓国内の無形文化財登録の盲点、弱点を俎上に挙げていた。

 ユネスコに世界遺産として申請する場合、国内で文化遺産として登録してある必要があって、アリランの場合、歌として有名ではあっても登録要件の保存団体が特定できなく暗礁に乗り上げた。国内法に問題があって、韓国側は文化財法を改正するようだが、中国に先を越されてしまいプライドを傷つけられたのは間違いない。

 記事の中でキムチ(写真)は文化財としてどうだという記述があったが、これこそ保存団体の特定など無理な話であるし、発想そのものに馬鹿げた感じで、それが文化財になるなら日本のタクワンも充分資格がある。

 日常的なものは遺産として登録するには馴染まず、つまらぬ国家意識を文化に持ち込むのは間違いの元になる。

 このキムチだが20年位前のセブにはキムチなど売っていなくて、日本人のおばさんが注文に応じて作っていて、今はどこのスーパーに行っても瓶詰めになったキムチが買えるから隔世の感がある。

 その昔、一度韓国内を貧乏旅行したことは何度も書いているが、私は辛いものには平気な方でも、この時食べたキムチは辛くて、水で洗ってもまだ辛く、日本で食べていたキムチは嘘じゃないかと思った位だった。

 中国に居た時も朝鮮族が経営する店でキムチを食べたが、これも辛くて同じキムチでも地域や出身地で辛さの違いがあるような気がする。

 中国といえば内陸部の四川省は辛い料理で有名な地域でその一つに『麻婆豆腐』がある。私は広東省に住んでいたがある時、広東人に麻婆豆腐を食べさせたら『こんな辛いものは食べられない』と怒った。

 四川人に対する蔑視観の強いこの人物、聞いてみると広東には辛い料理はなく、子どもの時からトウガラシなど食べたことがないらしい。

 所変われば変わるものだが、このトウガラシも16世紀に日本から渡ったもので、それ以前の朝鮮半島では日本と同じ塩漬けの漬物を食べていた。

 
現在の辛いキムチ仕様になったのは18世紀以降というから食べ物も時代を経て変わるということになる。なお、トウガラシはメキシコもしくはアンデス山地原産という。

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author:cebushima, category:閑話休題2011年6月, 09:59
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