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へそ曲がりセブ島暮らし100景 その95 水上家屋
水上家屋 撮影した場所はマクタン島とセブ島に架かるマクタン側の橋の袂にある。対岸はセブ市の街並みと山の連なりを望む。ここの海岸線は元々荒地だったが、いつの頃からかこのような家がドンドン作られ海へ海へと張り出している。勿論、全部こちらでいう『スクオッター(不法占拠者)』の家で、こういった光景はフィリピンでは珍しくはない。建物の屋根や壁は粗末でも、土台を良く見るとコンクリート製の柱を使っているかなり本格的な作りで、一時しのぎのバラック建てにしては金がかかっている。

こういうスクオッターは公有地に住んでいるのがほとんどで、アメーバーに似て一度増殖し出すと止まらない。
 その内に違法でも住民には既得権が生じて、追い出すにも追い出せず、フィリピンの貧困の象徴として社会問題化している。

マニラは住民1,000万人を軽く超える過密都市だが、地方から出て来た土地を持たない多くの人々はスクオッター地区に住み、その割合は相当なものだという。
 マルコスの時代にはこういった地域から住民を追い出すのに火を付けたというが、今でも時々、大きな火災がスクオッター地域から出て、放火という噂が流れる。

最近は行政側も強硬で、追い出す時は実力で取り壊し流血事件になったりするが、それは行政側に土地を使う必要があったためで、使う予定がなければほとんど見て見ぬ振り、追い出しても別の所に住みだすから根本的な解決とならない。

 そういった社会問題はともかく、こういった水上家屋は1日中風が通り、暑いフィリピンで住むには快適ではないかと思っている。
 写真の手前に子どもが何人か泳いでいるが、水は汚く、生活用水は下の海に垂れ流しで衛生的ではないが悪い生活ではない。

 水上家屋はイスラム教と関係があるのかミンダナオ島に多く、観光名所として観光客が見に行く水上家屋集落もあって珍しくない。
 南部スールー海にかけての浅瀬は水上家屋だけの村が点々としているし、その先のボルネオのサンダカンの海べりにもたくさんあった。

 
author:cebushima, category:へそ曲がりセブ島暮らし100景, 16:44
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