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フィリピン事件帖 2010 (24) 騙される方も悪いと思う詐欺事件
100ドル紙幣 フィリピン人は犯罪に対しては特別な才能があると思っている。特に『詐欺』に関しては人間の心理をついた巧妙な手で犯行を行う。

 最近世情をにぎわしているのに『催眠術強盗』がある。これは路上で巧みに接近した相手に対して催眠術をかけて被害者の家に乗り込み、現金や金目の物を被害者が何にも考えずに差し出す手口である。

 そんな馬鹿なことがあるかと思われるだろうが、最近でもマカティ市に住むフィリピン人女性が被害に遭って、現金5万ペソ(45千円)とパソコン、デジカメなどを盗られる事件が発生した。

 被害者は『車内で犯人の目を見て話している内に、いわれるままになってお金や所持品を渡してしまった』と語るが、へぇーと思うしかない。

 暴力的でない強盗だから多少の安心もするが、それにしてもどんな犯人か会ってみたい気もする。こういった事件を考えるとこの国では知らない人物には近づかないのが一番のようだ。

 今ひとつ面白い詐欺事件があった。これは『ブラック・ドル』詐欺というもので、黒い紙に特別な薬品をかけると100ドル札に化ける手口を取っている。

 タダの黒い紙がドル札に化けるなど普通の頭を持っていればあり得ないと思うが、小金を持つ欲の皮の突っ張った連中には効果的なようで、事件は頻発している。

 今回引っかかったのはマレイシア人で、同じホテルに泊まったソマリア人から声をかけられ、この犯罪話に投資と称したインチキに乗せられて36千ドル(本物)と90万ペソ(171万円)を渡した。

 このマレイシア人は黒い紙が100ドル紙幣に化ける手品をソマリア人から見せられて信じたのだろうが、仮にそれが使える紙幣に化けたとしても実際に使えると思ったところがおかしく、犯罪者としては同じ穴のムジナであり同情できない。

 ただし、このマレイシア人話がおかしいと気づいて警察に連絡し、ソマリア人は逮捕された。しかし、ソマリア人と組んでいたハイチ人が騙し取った金を持って雲隠れしたから金は戻っていない。

 それにしてもソマリア人といいハイチ人といいフィリピンでは少数で目立つ存在だが、それがまた詐欺を働けるめくらましになっているのだろう。

 詐欺とは違うが麻薬関連で西アフリカのグループがフィリピンを舞台に暗躍していて、そちらもフィリピンでは目立つが巧妙に国内を泳いでいるのであろう。

 こんな連中は入管記録から追えば、恐らく違法滞在者で分かるだろうがその気がないのがこの国の警察らしい。
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author:cebushima, category:フィリピン事件帖 2010, 18:58
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