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11月11日(木) 曇り、軽風 閑話休題 《 セブ島のヘリテージ・ハウス 》
カアカアのヘリテージ・ハウス ヘリテージとは『Heritage』、文化的遺産の意味で、写真はセブ市から車で小1時間南に下った町にある古い家である。

 この町の名前はCarcar(カアカア、もしくはカルカルとも発音している)といって、昔から東海岸から西海岸へ抜ける道筋にもなって栄えたために古い家が残っている。

 この家の由来は時間がなかったのでうろ覚えになっているが、少し小高い所に建てられていてその昔の地元の名家、金持ちが作った。古い教会と施設、学校などがそばにあり、古い時代の空気が感じ取れる。

 現在この建物は博物館として開放され建物内に入れ、数年前に来た時は修復工事をしていて、外から様子を伺っただけだが、今回はたっぷり写真も撮れた。

 建物様式でいえば疑似ヴィクトリアン調という姿だが、内部はフィリピン各地に残るスパニッシュ風の造りとなっている。こういった古い建物で有名なのはネグロス島バコロッド市近くのシライに固まっていて、その昔砂糖成金が建てたデザイン的に面白い建物がたくさんある。

 特に『バライ・ネグレッセン』と名付けられた建物は博物館として開放されているが、内部に使われた木材は今ではもう手に入らない良い物を使っていた。

 その周りに残る個性的な建物群は、やはり元の状態を維持するのが大変なようで、荒れているが飾り物でない家とあれば仕方がないし、その荒れ方、時間の経緯がまた良さともいえる。

 さて、今回の家も写真後ろ側は土台が割れ、その上の部屋は傾いているから、いずれは手を入れる必要がある。建物の裏側に今は使われていないプールの跡があって、その昔、水を貯めるだけでも大変だったろうなと思わせた。

 家の内部は木の造作で人間にやさしいが、観音開きの窓を閉めるとたちまち暑さがこもって大変だった。

 こういった開口部には泥棒除けの鉄格子など全くなく、その昔は今より治安が良く、窓を開けっ放しにして涼しく過ごしたのかなとも思った。もっとも当時も蚊はいただろうからどう過ごしたか分からない。

 こういったヘリテージ・ハウスだが、セブでもマニラでも戦前は当たり前にあって、追い詰められた日本軍が焼き払ったといわれているが、実は米軍の爆撃と艦砲射撃が原因で灰塵に伏したのがどうも真相らしい。
セブ島工房ロゴ
author:cebushima, category:閑話休題2010年11月, 10:06
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