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へそ曲がりセブ島暮らし2018年 その(30) 8月11日は『山の日』で祝日

 日本の1年間で祝日のない月は6月だけで、祝日は年間16日ある。この祝日数はアジア、アフリカ、中国、中米のいろいろな国に住んだ経験から見てかなり多い。

 祝日=休日になり学生や普通の月給ベースの会社勤務者には嬉しい制度だが、1日働いていくらの日雇い労働者には一月の半分以上の収入が減り、影響は多大と思うがそういった声はかき消されたようだ。

 その祝日の制定16番目に当るのが今日の8月11日の『山の日』で、制定されたのは2016年。この20年前の1996年に15番目の祝日として『海の日』が制定された。

 この海の日は7月の第3月曜日となっていて、その年によって日にちは変わり、こういった祝日を動くようにしたのは他にもあって、1月の『成人の日』、9月『敬老の日』、10月『体育の日』がある。

 これらは何れも月曜日になっていて、これは週休2日の時代に合わせてその週末に重ならないようにして3連休になるようにした『ハッピー・マンディ法』による。

 小生など成人の日は1月15日、敬老の日は9月15日、体育の日は10月10日と記憶しているから慣れないが、日本に住んでいないからどうという影響は全く受けない。

 また、かつては祝日が日曜日に当ってもそのまま祝日となり、損をした気分を持ったが、今は法改正して日曜日に当る時は次の日を振替休日にするようにしているから良いといえば良い。

 さて、8月11日が山の日となった根拠だが、これは海の日があるから山の日があっても良いではないかという単純な発想から来ていて、しかも海の日は7月だから8月に設定しただけで、8月と山は由来も何も全く関係がない。

 その中で、11日と定めたのはこの時期12日から15日まではお盆になり、その中に祝日を設けて連休にした方が良いとなって、最初はお盆初日の12日を考えられた。

 しかし、この12日は1985年に『日航ジャンボ機』が墜落し、史上最大の飛行機事故があった日でもあり、それは不味いだろうという意見があり、その前日の11日に決まり、根拠や理由などどうでも良い祝日設定であった。

 それはともかく、山の日にちなんで筆を進めると、子どもの頃から父親に連れられて東京近隣の山に登っていて、この父親は戦前に山のガイドブックを出版しているが、特に登山について教えられたことはなかった。

 そのまま山派になるかと思ったが、中学生の頃に堀江謙一のヨットによる太平洋横断を知り、海派に傾き、ヨットを楽しみとするようになった。それでも山登りは止めた訳ではなく、時々思い出したように山に登ったが、といっても日本の山は2006年に木曽駒ヶ岳が最後だからかなり久しい。

 登山に関して書くと、アフリカに住んでいた時、キリマンジャロ登山を計画し、旅行会社で日程を決めていた時に、下腹部がシクシクしてそれが盲腸炎で、ようやく探した現地の病院で切る羽目になり旅行は潰れてしまった。

 今はどうか知らないが医療設備のないアフリカの現地で盲腸を切るのはかなり危ない時代で、帰国後に日本の大学病院に行ったら手術跡を珍しがられて、研修医を呼んで説明していた。

 なお、このキリマンジャロ、結局アフリカ在中には行くことは叶わず、日本へ帰国する時のナイロビへの飛行機の機中から見下ろせたが、テーブール状の特徴あるキリマンジャロではなく、山は上空から眺めるものではなく麓から眺めて山の姿であると思った。

 『山の日』の祝日だが、2020年は東京オリンピックの閉会式の翌日、8月10日にする極めてご都合で動かされたが、オリンピックなど関係ないと夏山登山をする人は大勢いるだろうし、そもそもこんな祝日などあってもなくても山の好きな人は山へ向かう。

 


 

author:cebushima, category:へそ曲がりセブ島暮らし 2018, 18:28
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