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この一枚 ヴィエンチャン篇 (48) 《 お茶付きコーヒー 》

  
 ヴィエンチャンには外国機関や海外からの
NGOといった組織が多く、そういった組織で働く外国人には無税で自動車を一台持てる特権がある。

 しかも、これらの車は白地に青い字のプレートを付けているのでそれなりに目立ち、ヴィエンチャンはこの手の青ナンバーが世界一多い国だとの話があって、確かにこの手のプレートを付けた車は溢れている。

 といって外交官プレートと同じような特権があるわけではなく、単に外国人が使用する車と分けている程度、社会主義国ゆえの管理、識別しているだけである。

 しかし、このプレートに優越感を持つつまらぬ連中も多く、虚栄心を満足させるようで、私も一台持つように勧められが、実にくだらなく、結局車を持つことをしなかった。

 また、こういった車は購入する時は簡単だが、帰国で処分する時、面倒、中には叩き売りで処分することが分かっていたし、結果的に車を持たないことが、今回セブへ帰る足枷にならず良かった。

 さて、その外国人を狙って、ヴィエンチャンにはコーヒー店が結構あり、地場資本のコーヒー・チェーン店もある。しかし、ラオスはコーヒー豆の産地、輸出国であってもコーヒーの味が美味いなと思った店はなかったのが実情で、美味いコーヒーを飲むのは諦めていた。

 ただし、町中のいわゆる『飯屋』の店先で、ドリップ・コーヒーを飲ますところがあって、そこで入れるコーヒーはいわゆる甘いミルク・コーヒーになるが、かなり濃厚で美味いし値段も缶コーヒーを買うより安い。

 さて外人相手の店のコーヒーの値段は日本円にして
200円を超し、昼時に良く食べた焼き飯が150円程度のラオスとしては、やはり割高なのは確か。

 写真はタイ・ノンカイのホームセンターへ行った時、必ず飲むコーヒー店で、ホームセンター内にある。カップに店名が記されていて、チェーン店の一つになるが、値段は
140円くらいでお手頃である。

 ノンカイにはスターバックスがあって、再三書いているが、ノンカイへ行った時には飲みには行くが
300円近く、タイ人の収入から見るとここで飲む一杯のコーヒーはかなり高額である。

 しかも、前から何度も指摘しているが、タイのスターバックスは
2倍に薄めたインチキなコーヒーを出していて丸儲け。

 まだ、フィリピンのスターバックスの方が良心的で、タイのスターバックスは良くあんな商売をやっていられるなと思うが、タイの連中はコーヒーの味を知らないからあれがコーヒーだと思っているのだろう。

 もっともコーヒーを味わうというより世界的なコーヒー・チェーンに入って飲むコーヒーが、タイに限らないが優越感の象徴となっているのだろう。

 さて、写真のコーヒーに戻るが、味はそんなに悪くなく値段を考えれば上々。それよりもここで初めてコーヒーを頼んだ時、出てくるのが遅いなと思っていたら、小さなお盆にコーヒーとお茶を乗せて持ってきた。

 このお茶はサービスになるがコーヒーとお茶を同時に飲んでどうかと思ったが、交互に飲んでみるとコーヒーの苦さを洗うようでお茶も悪くない。こういうスタイルはこの店だけかと思ったら、近くのコーヒーを飲ます店でも同じようにお茶を出していたから、暑いタイのスタイルなのかも知れず、悪くない趣向である。

 このお茶も日本の緑茶だとコーヒーの味が相殺されて良くないと思うが、ここで出しているのはウーロンのような紅茶のような淡白な味で合っている。


author:cebushima, category:この一枚 ヴィエンチャン篇, 17:47
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この一枚 ヴィエンチャン篇 (47) 《 ラオスのインターネット 》


 写真はヴィエンチャン在住中に使用した『インターネット』と携帯電話の回線料金カードで、数えたらインターネット用35枚、携帯用は4枚あった。

 実際は全部取っていたわけではなく捨てたのもあるだろうから、インターネットでは
40枚以上にはなるだろうか。

 左の方がインターネット用で、一枚
5万キップ(約600円強)、右側が携帯用の1万キップになる。

 ラオスでは個人でインターネットを使おうとすると、
USB式のアダプター(約5000円)を購入し、写真のカード額面を入れると使うスタイルとなるが、以前住んだ中米のホンジュラスでは、山の上にある送信機に向かって自宅にアンテナを立てて受信するスタイルだった。

 そちらの方は工事と設置費など取られ面倒だが、毎月定額料金で送受信は安定していた。

 ヴィエンチャンで購入した
5万キップ分の使用期限は使っても使わなくても一ケ月間有効ながら、制限があって、5メガまでとなっている。

 普通にインターネットを使う程度なら一ヶ月は
5万キップも入れれば充分だが、私の場合、ネット上の映画を観ることが多く、そうなると消費は速く、ヴィエンチャンに15ヶ月間住んで40枚以上だからひと月3枚、15万キップを消費したことになる。

 日本円で月
2000円くらいということになる。マアマア、普通程度になると思うが一ヶ月間使用無制限というのがあって、こちらの方はひと月20万キップとなっている。

 最初はそちらを使おうかと思ったが、結果を考えると毎回
5万キップを入れる方で良かったことになる。

 スピードの方はそんなに速くはないが、送信速度の速い方を申し込んでも使っているパソコンがそのスピードに追い付けないだろうから普通レベルを使った。

 それで、特に問題はなかったが、送受信で時々、どういうわけか自然に切れることがあって、それも最近は結構多い。

 インターネット経由の音楽を聞いていると、音楽が止まってまた鳴り出すことを繰り返すから経営会社の送信に不具合でもあるのだろう。

 ただし、ラオスの電話会社は国営なのでサービス精神などほとんど感じられなく、故障が続発しても直す気などさらさないのは確か。

 それにしても、こういったアジアでも最貧国に数えられるラオスで、自由にインターネットが使えるのはやはり時代というべきか。




author:cebushima, category:この一枚 ヴィエンチャン篇, 20:07
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この一枚 ヴィエンチャン篇 (46) 《 近所の寺のことなど 》



 この寺は近所どころか近所も近所、自宅の玄関を開けると道を挟んだメコンの畔に建っている。

 写真でいえば左側にメコン川が流れ、我が家は建物の反対側になる。

 日没間際にこの寺の境内に来て、メコン川の向こうのタイに沈む夕陽を眺め、写真を撮ることも多かったが、ヴィエンチャン生活ももうすぐ終わる。

 この寺は近隣では有名な寺で、
10月の雨期明けにメコン川を舞台に繰り広げられるボートレースの中心の一つになり、その時期は延々と屋台がメコン川に沿って並ぶ。

 寺の境内には造船小屋があって、時々その様子を観察することがあって、細身のドラゴンボートは伝統的なデザインだが、その工法は小型ヨット作りで開発された針金とエポキシ接着剤を使っていて、こういう所でこの工法が使われていることに少々ビックリした。

 ただし、外板は水に強い無垢の板を使っていて、工法の割には重量はかなり重い。

 全長は
10mを楽に超し、これを10数人が左右に分かれて漕ぐが、境内の堤防下にはこれらボートの発着所があって、シーズン前は練習する人々でにぎわう。

 寺とドラゴンボートの関係だが、メコン川に住むといわれる龍神と関係があるようだ。

 さて、境内へ日没時に行くと、寺で修行している若い坊さんが同じように夕陽を眺めている。

 こういった若い坊さんがどのような経緯で修業に入ったかは分からないが、どこの寺へ行っても若い坊さんの姿を見かける。

 それなりに修行を積んでいるのだろうが、頭を丸めてオレンジ色の僧衣を着ているのは良しとしても、若いせいか携帯電話に夢中の坊さんが多く、俗世間と離れるために寺に居るのではと思うが、もうそういう時代ではないのだろう。

 修行といえば毎朝
550分くらいになると、寺で打つ鐘の音が伝わってくる。多分、起床の合図なのだろうが、一緒に近隣の犬どもの遠吠えも聞こえてくるのはご愛嬌。

 私など目覚まし代わりに聞いていて、この鐘も同じ人間が叩くのではなく、交代でやっているようで、リズムや間の取り方の違いが分かる。

 この鐘も今は
6時前だが、朝の暗い時期は610分過ぎくらいに鳴らしているから、夏と冬では時間差を設けているのが分かる。

 この鐘を叩く時間もきっちり時間通りにやっているかどうかとなると、結構パラツキがあって、時間が過ぎても鐘が鳴らないと、当番が寝坊したのではないかなどと思ったりする。

 この寺から
20分ほどメコンの上下流の範囲を歩くとこの他に4つほど大きな寺があって、ラオスは仏教が盛んだなと実感する。


 
author:cebushima, category:この一枚 ヴィエンチャン篇, 21:01
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