1月31日(月) 曇り、軽風 閑話休題 《 楽園は失うから楽園なのでは 》
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1月30日(日) 晴れ、軽風 閑話休題 《 政治が駄目だから、アジア杯のことなど 》
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2011.01.30 Sunday
サッカー、アジア杯は日本が優勝した。
フィリピンは1時間早いので夜11時からの観戦になるが、インターネットの回線接続が調子悪く試合は観ずに寝ていた。
翌朝結果を知った次第だが、なかなか劇的な結果だったようだ。
近年の日本はサッカーが人気を集め野球をしのぐような勢いだが、先のW杯で善戦し今回のアジア杯のような好勝負を見せてくれれば人気は黙っていても増える。
私はサッカー、ラグビー共に競技経験もあるが、今回のアジア杯の存在などようやく知ったような具合だった。
このアジア杯、結構歴史があって1956年、香港で第1回大会が開催されたのが始まりで、今回のカタール大会は15回目となる。
第1回、第2回とも決勝は韓国とイスラエルが戦っていて、韓国が連覇している。既にこの時代からアジアの強豪だった韓国だが、2回大会以降は優勝に見放されるが準優勝、3位の回数は非常に多い。
日本は1992年、日本で開催した10回大会でサウジアラビアを破って初優勝、地元開催だから勝ったのであろう。その後、12回、13回大会に連覇して、今回の優勝で都合4回優勝し参加国で最多優勝回数となった。
続くのはイランとサウジアラビアの3回となる。こう追って行くと日本はアジアの最強豪に見えるが、このアジア杯出場国通算成績を見ると、1位イラン、2位韓国、3位日本、4位サウジアラビアと続いて行く。
この順位の算出法は優勝回数だけではなく、出場回数、過去の順位、勝利数などを元にしているが、やはりその力を客観的に物語っているのは得失点差で、強豪は例外もあるがプラスの多いほど上位になっている。
この大会にはのべ36ヶ国が参加しているが、1回出場のみは上位からビルマ、シンガポール、カンボジア、ヴェトナム、レバノン、トルクメニスタン、バングラデシュとなっている。
半世紀近い歴史があるので今は消えてしまった南ヴェトナム(2回)、南イエメン(1回)などという国もある。
この大会に出場していないアジア地域の国は多いが、フィリピンもそこに含まれている。最近、フィリピンのチームが ASEANの大会で勝ち進んでこちらのテレビが紹介しているが、まだまだレベルは日本の高校生にも劣るのではないか。
さて、次回アジア杯は2015年、オーストラリアで開かれる。今回の日本チームの活躍は従来粘りの薄い日本がしぶとく勝ち上がったことに価値があるようだ。
日本の政治が与野党滅茶苦茶な状態となっているのを思うと、黒白がはっきりするスポーツに関心が流れるのは危険でもあるし、仕方がないともいえる。
1月29日(土) 曇り、微風 閑話休題 《 最近の映画のことなど 》
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2011.01.29 Saturday
この時期の映画界にはアメリカのアカデミー賞候補作が出揃い、何かと話題を提供してくれる。
その前哨戦のゴールデン・グローブ賞では『ソーシャル・ネットワーク』が賞を得て、アカデミー賞もそちらに決まるかと見られていたが、ここに来て『国王のスピーチ』という地味目の映画が有力候補となった。
アカデミー賞選考者は老齢のメンバーが多いので、今風のSNSを扱ったドラマよりも後者のドラマの方が好みになっているのだろう。ソーシャル・ネットワークはDVDで観たがアカデミー賞としてはどうかなと思った小粒の映画だった。
映画産業はテレビが出て来ていずれ滅びると予言された時代があり、私の生まれ育った町でも7館あった映画館が次々と閉鎖に追い込まれた。しかし、映画は表現手段としては優れ物で、興行としても生き延びている。
そんな中、2010年度の日本での映画興行収入が過去最高を記録したとの発表があった。過去最高といっても邦画、洋画併せてたった2,207億円余、この額程度は一社で年間に売り上げる日本の企業はたくさんあり、健在なりといいながらパイは小さい。
2010年度の邦画は微増、洋画は16%弱の大幅増となっていて、洋画売上上位3本は『アバタ―』(156億円)、『アリス・イン・ワンダーランド』(118億円)、『トイ・ストーリー』(108億円)と続く。
いずれも今流行の3D映画になる。この3本で洋画売上の3分の1以上を占めてしまうから、3D映画がいかに話題を呼んだか分かる。多分フィリピンも同じような傾向になっているだろう。(写真はセブのモールにある映画館への入り口。ここには8館あってIMAXが3D映画になる)。
そういったご時世だが、この3D映画私はまだ観たことがないし、観たいとも思わない。理由は簡単でコケ脅かしの映画作りと思っている。
売上は爆発的な額を計上しているが、要するに映画の良し悪しではなく、いわばゲームに熱中する人々を集めたようなもので、内容ではなくその話題性で売り上げ、観客層としては痩せた存在である。もっとも世の中、全てに渡って痩せてしまった時代だから、映画ばかりを責めても仕方がない話だが。
映画に人生を感じるというのも大袈裟な書き方だが、映画を作る側も軽薄になっている現在、3D映画の浸透は映画が衰退する前兆のような気がする。これも杞憂で上手に住み分けるようになるのかも知れないが。
ちなみに邦画売上上位3本は『借りぐらしのアリエッティ―』(92.5億円)、『The Last Messge 海猿』(80.4億円)、『踊る大捜査線』(73.1億円)となっている。