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へそ曲がりセブ島暮らし2017年 その(33) セブから消えるセブ・マリオット・ホテルへ泊まる

 セブに名前の通った世界的なホテルは案外と少なく、隣の国際空港があるマクタン島にはシャングリラがあり、数年で撤退したヒルトンぐらいしかなかった。セブ市内にはラディソンやかつてのセブ・プラザを買収したマルコポーロと一流ぶってはいるが一流には届かない。

【総客室数301室】

 その中で名前を聞いただけで分かるホテルに『セブ・マリオット』があり、このホテルが2017
年12
月末を持って営業が終わる。セブ・マリオットの経営内容は分からないが、元々、このホテル棟は元ゴルフ場を再開発したスペイン系の大財閥『アヤラ』の所有物件で、マリオットと交わした賃貸契約の期限20年が2017年一杯で切れるための措置になる。

 つまり、このセブ・マリオットはマリオット自前の建物ではなく、そういえば数年前から建物の屋根や外装がみすぼらしくなり、どうして補修しないのかと訝っていたが、マリオットは契約の再延長をしないことを早くから決めていたために、建物に手を入れなかったと得心した。

 マリオットがフィリピンのマニラ首都圏に次ぐ大きな経済地域であり、ホテル需要の高いセブから手を引くのはそれなりに理由はあるのだろうが、今のところ、セブ市内に代替の新マリオットを建設するという話は聞かない。

 マリオットについて触れると、ホテル所有数は5500余、客室数は110万室と世界最大のホテル企業で、その傘下にはマリオットを冠したホテル以外にリッツなど名の知れた高級ホテルが多い。

 セブ・マリオットはその中でも標準レベルのホテルで、マリオットの前にJWが冠されると最高級になる。セブにマリオットの最高級レベルのホテルがあっても良いようだが、昨年、マリオットはスターウッド・グループを買収し、その傘下にシェラトンやウェスティンといった高級ホテルを収めた。

 このシェラトンはマクタン島のリゾート地域に建設中で、セブ市内のマリオット撤退と関係があるのかどうかは分からない。さて、マリオットへの能書きはそのくらいにして、12月8日から2泊3日の予定でセブ・マリオットへ宿泊した。

 ちなみにこの12月8日という日は旧日本海軍の真珠湾攻撃で知られるが、同日フィリピン北端のバタネス諸島のバスコへ旧日本軍が上陸している。また、カトリックにとってはマリアにゆかりのある日で、マリアを祀る教会では祈念のミサが行われる。

 このセブ・マリオットを含めるとマリオット系列のホテルに泊まったのは3度目で、ヴェトナム・ホーチミンでルネッサンスに、中米ホンジュラスの首都テグシガルパのマリオットでこの時はエグゼクティブの部屋に泊まったが専用のレストランで朝食を摂ったのが印象的であったが、値段はそれほどでもなかった。

 今回セブからマリオット・ブランドが消えることを惜しんでではなく、日本などから知人がセブに来たらマリオットを優待価格で利用出来るように我が家は有料の会員となっていた。

 その中に、無料宿泊券がまだ残っていたが、今年来た知人はマリオットに興味を示さず、その無料券が浮いてしまい、マリオットの営業が終わるということで急遽泊まることにした。2泊目以降は有料だが、かなり割り引かれるので連泊した。

 セブ・マリオットはモール内の一角にあって、モールを利用するには便利だが、金太郎飴のようなモールへ今更行っても仕方がないし、ともかく今までホテルのレストランや会議室の利用はあったが、部屋へ行くのは初めてでどういうインテリアか興味は高まった。

 セブ・マリオットは割合高級なホテルに入るが客層はくだけた服装と雰囲気の客が多く、これはフィリピン全般に共通するようだ。エレベーターでは鍵になるカードを差し込んで行く先の階のボタンを押すようになっていて、面校臭いがこれは外部からの訪問者を遮るには悪くない。

 フィリピンは買春目的で来る客も多く、昔から高級ホテルでは外部からこの手の人間をいかに監視するか頭を絞っていて、一番多かったのは各階に見張りを置いて出入りを監視していた。今はどうか知らないが、1人宿泊でこの手の女性を連れ込んだ時、翌日の請求書には2人分が載っていたなどの話が数多く残る。

 さて、写真は両脇に部屋を控える廊下の様子で幅が狭く、カーペットは斬新な模様だが色合いは汚れを目立たなくさせるような感じもする。部屋掃除の機材を乗せたカートが無造作に2台も置かれているが目障りで、これはマリオット流なのか知らないが、高級なホテルほどこの手の作業はお客に見せないようにしているのがほとんどである。

 部屋の方だが、入り口の鍵がカード式は分かるが、室内照明が今では普通になったカード差し込みで管理するのではなく、この点は旧式で、道理でマリオットの夜間時に窓から明かりが煌煌と見え、稼働率が凄いなと見えたのはこのせいかと分かった。

 しかしホテルの客など室内の電気などいちいち消して出るのは少なく、点けっぱなしだろうから電気代の高いフィリピンではその無駄に浪費している電気代だけでも何百万円にもなるのではないか。カード式に改造しなかったのも契約切れと関係があったのであろうか。

 部屋は特に特徴あるとはいえないが、泊まった部屋は4階で、真下はホテルのゴミを出したりする裏方の実働スペースが丸見えで良くないといえば良くないが、セブ・マリオットの建物自体が貧相な11階建てで、周囲の20階を超すビルに囲まれて、このホテルで眺望云々をいう方が無い物ねだりかもしれない。

 ホテルの調度品はさすがに値段だけあって、アイロン、ドライヤーがあり、特に目を引いたのが液晶テレビで、40インチ以上はある画面で、今まで過去に泊まったホテルの中では最大級だが、テレビを観るためにホテルへ泊まるわけでもなく不必要に大きい画面はホテル室内では疲れる。

 ホテルの出来を左右するバス・トイレだが広さはまあまあでバス・タブ付きの浴室は強い圧力の適度なお湯が出て満足だが、しっかり締めてもポタポタ出るのはやはり設備にガタがきているせいか。

 トイレは家庭用と変わらずいかにも古臭く、この手のホテルなら温水の出る便座仕様というのは普通の時代。ただし、いわゆるアメニティーはかなり豊富な種類と良いものが置いてあって、特に気に入ったのは靴磨き用の布で、家に持ち帰った。

 1泊目は朝食が付いていて、翌朝ゆっくりレストランへ行くが、このレストラン何度か夕食のバイキングを利用しているが、値段ほどの内容でもなく満足しないし、だいたい食べ放題でガツガツ食べる年齢でもないから、この手の朝食付きホテルは少しも嬉しくない。

 小生自身は朝食というものは摂らない習慣を何十年も続けていて、朝を食べないのは身体が悪いわけではなく、単に習慣でしかない。それでも朝はコーヒーと牛乳、ヨーグルト、果物を少々口にしているが、隣に座ったアメリカ人など皿に山盛りで、朝からよく食べるなと思ったが他の客も似たようなもので小生のように、この機会とばかりに食べないのは病人に見られそうだ。

 セブ・マリオットから自宅まで20分くらいで帰れるが、車を駐車場に置いてモール内をブラブラして、とあるラーメン屋へ入るが、小生は同じソバでも蕎麦の方しか食べず、冷やし中華があればと思ったがこの店にはなかった。

 この店に入って驚いたのは若いフィリピン人客が多く、フィリピンはラーメン・ブームといわれるのが頷ける。ただし、出てきたラーメン、量が日本の半分くらいしかなく、値段は日本並みだからボッテいると思った。

 こんな高いラーメンを食べるようになった今のフィリピンは喜んでいいだろうが、1日の最低賃金はラーメン2杯分という事実を思うと、やはりおかしく、ラーメンどころではない貧困層、最貧困層が今だ多いのがフィリピンである。

 モールの映画館で『オリエント急行殺人事件』を上映していて観るが、1974年に封切られた前作の方が出来は良く、今回の2017年版は少々劣る。前作のポアロ役のアルバート・フィニーははまり役だし出演者も主役を張れる出演者ばかりで、リチャード・ウィドマークローレン・バコールショーン・コネリーイングリッド・バーグマンアンソニー・パーキンスマーティン・バルサムヴァネッサ・レッドグレイヴと豪華。

 と、2泊3日の束の間のホテル生活を送ったが、自宅に帰ったらやはり疲れた。セブ・マリオットの撤退後だが、持ち主のアヤラが展開するホテル・グループが名前を変えて営業するそうだが、同じ名前で近くにホテルを建築中で重なってしまうから、どこか他のホテル・グループと話を進めているのではないかと思うが定かではない。


 

author:cebushima, category:へそ曲がりセブ島暮らし 2017, 17:17
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四国八十八ヶ所遍路旅 2017年春 その(81) 番外−東京篇−1 雨に打たれる上野公園の桜

 四国松山空港から羽田への飛行機は厚い雲の中を飛んで、期待していた富士山の姿を見ることは出来ず土砂降りの羽田空港へ降り立つ。

【写真−1 雨の中でも桜は満開】

 そのまま常宿の原宿前のマンションに行くが、表参道に降る春の雨もかなり冷たく感じ、欅の芽吹きもまだ先で枝が寒々しい。翌日、晴れを期待したがやはり雨は降り続き、その中を上野公園に出かける。

 写真−1
は毎回、上野公園に来る都度にシャッターを押す位置で、後ろ側は噴水を挟んで国立博物館がある。この傘を差す花見客も大部分が中国、韓国からの団体客で日本人は少なかった。

 この噴水は今の天皇が結婚したのを記念して作られたが、子どもの頃はこの辺りが文字通りの上野の山で、草が生えて小高く盛り上がり、そこから下に向かって滑り降りるのが上野の山の記憶でもあった。

 成婚記念で作られた噴水はかなり大きなものと記憶しているが、最近公園整備という名の下に噴水はかなり縮小して作り変えられ、かつての雄大な噴水風景は消えた。

【写真−2 静かに桜を愛でるのも騒いで愛でるのもこの時期の風物詩】

 雨が降り続くので満開の桜を目指し来る人は少なく、それでも雨の中で広げられる傘の彩が明るく映える。並木道を広小路方面へ歩くと、写真−2の光景が左右に広がる。

 桜の木の下で花見をするために囲った場所だが、例年早くから場所取りで寝そべっているような人はあいにくの雨で皆無。それでも写真中央で雨合羽と傘を差して騒いでいる一団があった。

 篠突く雨の中、酒を飲んでもうやけくそで騒いでいたが、その脇を通り過ぎる花見客も『何を酔狂に』といった表情で足早に通り過ぎる。

 この通りは例年ならどんちゃん騒ぎでにぎわい、中にはカセットで音楽を流し着物姿で一人芝居を披露する名物の人もずいぶん見かけたが、年々取り締まりが強化されたためか、酒を飲む客も段々おとなしくなって面白くなくなった。

 こうおとなしくなるのも管理社会の一端とも言えるであろうし、ボロボロの自民党が現状維持志向の世情と相まって、変わらず盤石なのも頷ける。

 通りから右に階段を降りて不忍池に向かい、弁天堂手前に並ぶ露店もこの雨で立ち寄る客も少なく、気勢が上がっていない。

 最近の露店の売り物は子どもの頃の縁日とは違って、鮎の塩焼きだとか居酒屋で出すような工夫された品物が多くなって、値段もそれなりに高くなっているが、この業界も進んでいるということになるだろう。

【写真−3 雨の中を満開の桜並木を見ながら歩くのも一興】

 弁天堂脇を抜けてボート乗り場を右に見て撮ったのが写真−3。やはり傘の花ばかりが目立つ光景だが、桜は開花してなかなか満開を全うできない花で、満開時に雨に打たれることが多い。

 春先の不安定な天気のよるものだが、今年の桜は開花が遅かったためか、かなりしぶとく花を枝先に保っている。雨の中の花見もまた風情が違った様子で花見客は通り過ぎるが、やはり桜は青空を背景にした様子が一番。


 

author:cebushima, category:四国八十八ヶ所遍路旅 2017年春, 17:51
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小さな旅 ボホール島篇 2017年 その−18 『聖なる洞窟の写真を撮ったら罰が当たったのか大雨になる』

【写真−1 険しい岩場に在るが方角的に儀式に適した洞窟なのだろうか】

 

 

 ラマノック島はその昔墓地に使われていたように、神聖な島で写真−1は『SHAMAN CAVE』という、岩が折り重なる海辺近くにある洞窟で、右側にある案内の下の洞窟内で宗教儀式が行われることを説明してある。その写真を見ると、ミンダナオ島のイスラム系部族の衣装と似ていて、この地域がミンダナオ島に近いことを示している。

 

 

【写真−2 覗き込んでいる奥が最も神聖な場所】

 

 

 そういう神聖な洞窟であるから立ち入りは禁止かと思ったが、写真−2の左側に写るガイドが別に構わないというので中に入って写真を撮った。この写真は既に洞窟内に入っていて、何となく他の洞窟と空気が違うなと思いながら、洞窟の最奥にあるいわゆる祭壇のような物が設けられている場所を覗きこんでいるところになる。
 


【写真−3 瓶はここで酒を飲んだ連中が残したと思うのは不敬か】

 

 

 洞窟内は薄暗くて何か堂やご神体のようの物があると思ってフラッシュで撮ったが、写真−3に写ったのは何かに使われた瓶であった。この洞窟では狩りや漁の安全などを祈願して鶏や豚、米、煙草を捧げて祈るらしいが、今もやっているのかは聞き漏らしたが、祭りならば続いているだろうが、外部の人間が見られるかどうかは分からない。

 

 

【写真−4 この洞窟は大きいだけあって大きな機械を入れて掘ったという】

 

 

 写真−4は最後に行った洞窟で島の中では一番大きい。この島が昔の墓地であり、宗教儀式が行われている神聖な島のため、洞窟内にその時代の宝物類が埋められていると見て盗掘が行われ、この大きな洞窟内も掘り返した跡が残っている。世界に誇る大英博物館にしても貴重な収蔵品は盗掘、略奪によって成り立っている。

 

 

【写真−5 東屋の回りはマングローブが海まで続く】

 

 

 一通り島の洞窟巡りを終わる頃に雨が降り出し、その勢いも激しい。島の中に割合大きな東屋があって、そこで雨宿りすることにする。写真−5はその東屋から雨降る外を写したもので、ガイドは雨が長引きそうと見て、元来た場所へ傘を取りに行った。手漕ぎの舟で往復だからご苦労なことである。

 

 

【写真−6 じっと見ていると眠くなるような雨垂れ】

 

 

 待つ間、一向に雨足は衰えず東屋の軒先から雨の落ちる様子が写真−6。この島は宿泊は禁止されているが、この東屋なら泊まろうと思えば泊まれそうで、今は無人だがシーズンには観光客相手にレストランが出来るような設備もある。この雨も神聖な洞窟を写真に撮ったためかと思い、軒先からの雨垂れを所在なく見ながらガイドを待つ。

 

 


 

author:cebushima, category:小さな旅 ボホール島篇 2017年, 17:29
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